ニュース
燃料電池バスにも対応、東邦ガスが愛知県に水素ステーション:電気自動車
東邦ガスが愛知県常滑市の「セントレア空港島」内に水素ステーションを建設。燃料電池車だけでなく、燃料電池バスへの水素供給にも対応する。
東邦ガスは、愛知県常滑市の「セントレア空港島」内に、同社として4か所目の商用水素ステーションとなる「新セントレア水素ステーション(仮称)」を2017年度中に着工すると発表した。2006年度に実証用として建設した水素ステーションの敷地内に建設し、燃料電池バスにも対応するのが特徴の水素ステーションだ。
同ステーションは、空港内を中心とした知多半島周辺での水素利用を促進していくことを目的として建設する。燃料電池バスの充填(じゅうてん)基準に適合した供給能力を持ち、同ステーションを核として、燃料電池自動車や燃料電池バスをはじめとする空港内の水素利用拡大に貢献することを目指す。経済産業省補助金の交付決定が決まり、同ステーションが、燃料電池バス充填用の補助金制度の初適用事例となった。また、愛知県の補助金も今後活用する予定だ。
敷地面積は約2000平方メートル。水素供給方式はオンサイト方式で供給能力は約30kg/h、充填圧力は70MPa。2018年度中にオープンする予定で、知多半島としても初の商用水素ステーションとなるという。
東邦ガスは「強いガス事業の構築」と「さらなる成長の実現」をコンセプトに掲げ、事業領域の拡大に取り組んでいる。水素ステーションの建設もこの一環で、商用として同ステーションは2015年5月に運用を開始した日進(愛知県日進市)、とよたエコフル(同豊田市)および2016年4月に開設したみなとアクルス(名古屋市)に続くものとなる。
関連記事
- バルブメーカーが小型水素ステーション建設、その狙いは
バルブメーカーのキッツが山梨県の自社工場に水素ステーションを建設。パッケージユニットを用いた小型ステーションで、1時間にFCV2台を満充填(じゅうてん)できるという。 - 水素ステーションのコスト低減策、「見えない条件」があった
水素ステーションの課題は幾つもある。今回は「建設」を焦点にコストダウンの手法を探った。総合エンジニアリング企業であり、水素ディスペンサーも手掛けるトキコテクノに、開発方針や今後のコスト低減策について聞いた。 - 1000km走る6人乗り燃料電池車、トヨタがコンセプトモデルを公開
トヨタが新しい燃料電池車のコンセプトモデルを公開。「MIRAI」より2人多い6人乗りのモデルで、航続距離は1000kmを実現するという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.