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ゴルフ場が16.6MWのメガソーラーに、栃木県で2019年稼働へ:太陽光
JAG国際エナジーが栃木県佐野市で、ゴルフ場の土地を活用したメガソーラーの建設を開始。出力16.6MWで、一般家庭約5220世帯の年間電力消費量に相当する発電量を見込む。
日本アジアグループ傘下のJAG国際エナジー(東京都千代田区)は、栃木県佐野市にメガソーラー「佐野ソーラーウェイ」の建設を開始した。旧ゴルフ場の「サンモリッツカントリークラブ」の敷地約180ha(ヘクタール)のうち、35haを利用して建設するもので、完成は2019年3月の予定だ。
太陽光パネルはソーラーフロンティア製のものを採用した。出力は約16.6MW(メガワット)、年間発電量は約1880万MWh(メガワット時)を見込んでいる。これは一般家庭約5220世帯の年間電力消費量に相当する発電量だ。発電した電力は全量を東京電力エナジーパートナーに売電する計画だ。発電所のEPC(設計・調達・施工)は大林道路、早水電機工業、栗原工業による特定建設共同企業体(JV)が担当する。
日本アジアグループは地域特性に合わせた太陽光発電所の開発を進めている。2017年度に入ってもJAG国際エナジーだけで、「嬬恋ソーラーウェイ」(群馬県嬬恋村、出力約15.4MW、パネルメーカー=カナディアン・ソーラー・ジャパン)、「白老ソーラーウェイ」(北海道白老町、約1.3MW、インリー・グリーンエナジージャパン)、「壬生ソーラーウェイ」(栃木県壬生町および下野市、約16.8MW、京セラ)、「菱田ソーラーウェイ」(鹿児島大崎町、約2.7MW、カナディアンソーラー)など、複数のメガソーラーの稼働を発表している。
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