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2004/04/12 22:45 更新


遅れつつもある程度期待されている3G

インスタット/MDRの新刊レポート「3Gの普及状況:遅れつつも始まる市場」では、世界において3G普及に関するいくつかの問題と約200のキャリアの3G展開状況(既に展開/近々展開予定)について概観している。

 インスタット/MDRの新刊レポート「3Gの普及状況:遅れつつも始まる市場」では、世界において3G普及に関するいくつかの問題と約200のキャリアの3G展開状況(既に展開/近々展開予定)について概観している。キャリアの利用している3G技術、3G展開の開始日、3Gインフラ契約実績数、インフラの購入元(情報がある場合)についても調査されている。また、2002年と2003年にキャリアが購入したW-CDMAネットワーク上の基地局数を概算で算出している。キャリアは開始日別、国別、そして3G技術展開の有無別に分類されている。

 数年の遅れにも拘らず、3G無線の展開はそれなりに進んでいるようであるとこのレポートでは伝えている。3Gには多くの問題があるにも拘らず、多くのキャリア(オペレータ)が3Gの商用サービスに着手しているが、インフラ機器を購入したのにまだ3Gの商業化には至っていないキャリアも多いとのことである。

 3Gはキャリアがずっと待ち望んできた容量の増加と低コストのインフラを実現している。このため、周波数で制約のあったキャリア、特に日本では、ある程度3Gの成功を見た。ヨーロッパのキャリアにとっては、3Gがコスト削減に貢献している。ヨーロッパの一部のキャリアは他のキャリアよりも低価格での3G音声サービスの提供を始めた。

「メディアなどでは3Gの先行きが悲観的に取り上げられてきたが、期待よりは遅く、規模も小さくではあるが、3Gは実現化しつつある。3Gインフラが出荷され、3Gのライセンスが利用され、かなりの数の3G端末が使用可能となっている。もしここに3Gで大きな問題があるとするならば、韓国や日本以外での加入者数不足だろう」(インスタット/MDRの主席アナリスト、アレン・ノギー氏)

 3Gの普及の遅れには様々な要因が考えられるが、大きな要因としては、安価で質のよい端末の不足、技術的な問題、そして一般消費者の無関心という3つが挙げられる。ここで留意すべきなのは、良質の端末が以前よりも大量に市場に出回り始めており、技術的な問題はほとんど解決されたが、一番の難関となっているのは消費者の3Gに対するニーズがないことである。これが3Gにとっては一番重大な課題である。しかしながら、新しい技術の発達とユニークなサービスが増加すれば、3Gは価値あるサービスへと成長し、単に持って楽しいものというだけではなく、必要なものとなるだろう。

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▼データリソース

[西尾泰三,ITmedia]

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