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新しいヤフー検索技術でも従来の効果は持続〜ECジャパンの調査結果

» 2004年06月07日 20時08分 公開
[ITmedia]

 ECジャパンは6月3日、ヤフーの新検索エンジン「Yahoo! Search Technology(YST )」に関して、従来のヤフーと比較して、キーワードの表示順位がどう変わったかの調査結果を発表した。

 今回の調査は、同社がコンサルティングサービスを提供している企業から各業界の代表企業20社のWebサイトを選び、合計約538の重点キーワードについて、新旧のヤフーページ検索での順位変動の比較を行ったもの。統計的価値はないが、新しいYSTが従来のヤフーと比較してどう変化したか、SEO(サーチエンジン最適化)施策が有効かどうかなどのビジネスインパクトをはかる目安になるという。

 結果は、59.3%のキーワードで、順位が同じか、より上位に表示されるようになっており、順位が下がっても、3位以内のランク低下まで含めると、75.1%のキーワードに関して、ビジネス上で顕著に否定的な影響はないと分析している。なお、順位を11位以上落としたものは、14.9%あった。

 これに対して、同社のジェフ・ルート氏(バイスプレジデント 検索マーケティング)は、Googleと比較してもYSTの品質が、「想像した以上に良好で、検索しているユーザーにとっても、ウェブマスターにとっても、よい結果だ」と評価している。

 しかし、一方で同氏は、「YSTにおいては1サイトあたりの検索対象となるページ数はGoogleに比較して小さく、インデックスするスピードもGoogleに比較してやや遅い傾向が見られる。また順位が下がったキーワードは、比較的最近のページが対象になっている。この点では、アメリカでも不満が多い」と問題点を挙げており、「ヤフーはこの点で大きな改善が必要であり、その他の点も含めて、ヤフーがYSTの継続的な改良を行うことを期待している」と語っている。

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