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国内でもSasserは2位にランクイン――シマンテック5月のウイルス報告件数ランキング

» 2004年06月08日 17時49分 公開
[ITmedia]

 シマンテックが6月8日に発表した5月のウイルス報告件数ランキングによると、Sassarワームが日本国内でも2位に入る報告件数を記録した。5月の国内報告件数1位は704件のGaobot、2位は400件のSessar、3位は251件のRedlofの順。Gaobotは4月に引き続き1位となっている。

 2位にランクインしたSasserは、マイクロソフトが4月に発表した脆弱性「MS04-011」のうち「LSASSの脆弱性」を悪用するワームで、ネットに接続しただけで感染するタイプ。Windows 2000/XPに感染する。4月30日に発生し国内ではウイルス対策ソフトベンダー各社がゴールデンウィーク中に警告を発し注意を呼びかけた。シマンテックのレポートによれば、5月後半にはピーク時に比べて報告件数は半減しているとしているものの、「まだ決して安全な状態とはいえない。今一度PCのセキュリティ対策情報を見直してほしい」と引き続き注意を促している。

 また、レポート中では32ビットWindows以外のOSに感染するウイルスにも言及しており、それ以外のOSを利用するユーザーであっても対策ソフトの導入、定期的な定義ファイルの更新、セキュリティパッチの適用などを心がけるよう呼びかけている。

 5月には、Mac OSに感染するトロイの木馬「MW2004」、64ビットWindowsに感染する「Rugrat」などが発見された。Rugratについては、64ビットWindowsのみを標的にして感染の実行に成功した初めてのウイルスと記して紹介されている。

 国内5月のウイスルトップ10は、1位Gaobot(704件)、2位Sasser.C(400件)、3位Redlof.A(251件)、4位Netsky.D(217件)、5位Netsky.P(171件)、6位Netsky.Q(109件)、7位Bugbear.B(89件)、8位Netsky.Y(82件)、9位Netsky.P(80件)、10位Netsky.Q(74件)。

 ワールドワイド5月のトップ10は、1位Sasser.C(2万5947件)、2位Gaobot(1万6378件)、3位Netsky.P(4838件)、4位Beagle.M(3917件)、5位Netsky.Y(3769件)、6位Redlof.A(3580件)、7位Netsky.D(2804件)、8位Beagle.X(2796件)、9位Bugbear.B(2630件)、10位Randex(2471件)。

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