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7月はウイルス一休み? IPA、7月のウイルス届出状況

» 2004年08月05日 18時02分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は8月5日、2004年7月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。

 それによると、7月の届出件数は4932件で、3カ月ぶり5000件を下回まわった。しかし、依然Netskyの届出件数が多く全体の3割以上を占める1591件と、引き続き届出1位だった。

 IPAは届出の集計に当たって、同じ届出者から同じ日に同一種類の届出が複数あっても1件としてカウントしているが、これを総届出件数の中で見ると、さらにNetskyの割合は増え全体の85.7%を占めるほどに達した。

 2位はBagle(532件)、3位はLavgate(317件)の順だった。

 一方、7月の不正アクセス届出状況は、45件。そのうち被害件数は8件だった。特に、2件の被害届出があったWeb改ざんについて言及し、Webサーバソフトの修正プログラムを適用していても、CGIプログラムの脆弱性やPHPなどのスクリプト言語の脆弱性によって被害にあう可能性があると指摘。不要なCGIプログラムを使用しない、また最新のCGIプログラムやスクリプト言語を使用しているかの確認を求めている。

 また、夏季休暇期間はシステム管理者も不在になる場合が予想されるとし、「情報セキュリティ対策実践情報」を参考にしてセキュリティ対策の再確認を求めている。休暇明けには、社員が持ち帰ったPCを社内ネットワークに接続する前に、ウイルスチェックをさせるなどの対策をすすめている。

7月のウイルス届出トップ10は以下の通り。

順位 ウイルス 件数
1位 Netsky 1591
2位 Bagle 532
3位 Lavgate 317
4位 Klez 296
5位 Zafi 256
6位 Mydoom 238
7位 Swen 149
8位 Bugbear 146
9位 Fizzer 125
10位 Mimail 116

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