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警察庁、2004年上半期の「出会い系サイト」関連事件の検挙状況を公表

» 2004年08月07日 06時28分 公開
[ITmedia]

 警察庁は5日、2004年上半期の出会い系サイトに関係した事件の検挙状況を公表した。2004年上半期にインターネット上で異性間の出会いの場を提供する電子掲示板、チャットなどの「出会い系サイト」が関係した事件として警察庁に報告のあった件数は、785件で昨年同時期(781件)とほぼ同数だった。

グラフ

 犯罪種別では児童買春・児童ポルノ法違反のうち児童買春は、371件(全体の約47%)と前年同期の338件に比べて増加している。ほかに青少年保護育成条例違反163件、重要犯罪(殺人・強盗・強姦など)44件、粗暴犯(暴行・傷害・脅迫・恐喝)60件、児童福祉法違反60件で、前年同期に比べ児童福祉法違反、窃盗、詐欺などが増加、重要犯罪、粗暴犯は減少している。

 なお、2003年9月に施行された「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」(出会いサイト規制法)に関連した事件としては、第6条(児童に係る誘引の規制)の違反で15件を検挙。第7条(利用禁止の明示等)または第8条(児童でないことの確認)に違反していると認められる事業者41サイトに対して警告を行なった。

 出会い系サイトへのアクセス手段は、携帯電話が761件で約97%を占め、検挙された事件のほとんどが携帯電話からという状況だ。アクセス手段の推移をみると、2000年には104件の検挙数のうち携帯電話とパソコンの割合は57%と43%だったが、2001年に8対2になり件数も888件と増加。2002年にはほぼ現在の割合になり、件数も1700件を超えた。

 また、被害者625人のうち561人(約90%)は女性で、年齢別では503人(約80%)が18歳未満の児童で、小学生1人、中学生182人、高校生(18歳で児童ではない者含む)226人。

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