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SIA、2005年の半導体売上予測を引き上げ

» 2005年06月09日 14時55分 公開
[ITmedia]

 米半導体工業界(SIA)は6月8日、2005年の世界半導体売上予測を上方修正し、「前年比6%増の2260億ドル」に引き上げた。これまでは、「前年から横ばいの2130億ドル」と予測していた。

 「2005年第1四半期を通して世界半導体売上が予想より好調だった。パーソナルコンピュータや携帯電話などの需要が予想以上だったためだ」とSIAのジョージ・スカリス会長は発表文で述べている。以前の予測は原油価格の高騰と一部セグメントでの過剰在庫を懸念した控えめなものだったが、この懸念は現実のものにならなかったと同氏。

 SIAは、2005年に半導体の成長を牽引するのは携帯電話、パーソナルコンピュータ、デジタルテレビ、デジカメだと予測している。2005年の携帯電話の売上高は13%、パーソナルコンピュータ売上高は10%伸びる見通しだという。またSIAは同年のデジタルテレビの伸び率予測を50%から65%に、デジカメの伸び率予測を6%から15%に引き上げた。

 「半導体が幅広い製品に行き渡ったことを反映して、半導体売上の長期的な見通しは好調だ」(スカリス氏)

 SIAは2005年以降について、2006年の売上高は2460億ドル、2007年は2730億ドル、2008年は3090億ドルと予測している。

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