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国内プリンタ出荷14%増 写真用が急増

» 2005年09月21日 21時09分 公開
[ITmedia]

 ガートナー ジャパンが9月21日に発表した今年上半期の国内プリンタ市場調査によると、出荷台数は前年同期比14.2%増の378万台、金額は同7%増の1716億1100万円だった。インクジェット複合機が伸びたほか、A6サイズの写真印刷用プリンタ出荷が急増した。

 インクジェット機が市場をけん引した。複合機はインクジェット総出荷台数の43.2%に。単機能インクジェットのうち12.1%をA6の写真用プリンタが占めた。

 ページプリンタは、モノクロが減少しカラーが増加し続けているが、増加率は徐々に鈍化している。カラー機がある程度普及したことや、ランニングコストが高価なこと、カラー複合機と競合していることが原因という。

 メーカー別台数シェアはエプソンが首位で38.2%。インクジェット複合機とA6写真プリンタが好調だった。前年首位に立ったキヤノンは2位(36.1%)。以下日本ヒューレット・パッカード(6.4%)、ブラザー工業(3.7%)、リコー(3.6%)と続いている。

 今年の年間出荷台数はわずかながらプラスに転じ、780万台になると予測。価格は低下傾向にあるため、金額は昨年を下回る3558億円と予想している。

 ビジネスユース中心のページプリンタ市場は、低価格化したカラー機へのモノクロ機からの置き換えが進むが、全体としては昨年とほぼ同規模になる見込み。コンシューマー中心のインクジェット市場は、写真プリンタがさらに伸びるほか、単機能機から複合機へのシフトが進むが、全体としては昨年と同規模になると見込んでいる。

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