ITmedia NEWS > 速報 >

液晶テレビ、世界テレビ出荷額の約5割に――米調査

» 2006年08月23日 07時38分 公開
[ITmedia]

 液晶テレビ市場は拡大を続けており、画面サイズも大型化している――ディスプレイ関連調査会社の米DisplaySearchが、2006年第2四半期の調査報告を8月21日に発表した。

 液晶テレビ市場に関するこの調査は、同社が毎四半期行っている、全世界のテレビ出荷調査の一環。40ブランドの液晶テレビを対象に、ブランド別、地域別、サイズ別、解像度別に出荷実績を調べた。

 これによると、2006年第2四半期の液晶テレビの全世界出荷台数は前年同期比135%、第1四半期に比べても28%伸びて過去最高の940万台を記録。テレビ市場全体に占める液晶テレビ比率も、第1四半期の17%から22%に伸びた。地域別の出荷台数シェアでは、北米が好調な半面(シェア48%)、ワールドカップ効果を期待された欧州は第1四半期の売り上げ急拡大が一段落したためか、シェアを第1四半期の45%から41%に下げた。

 液晶テレビの画面サイズや解像度が拡大傾向にあることを受け、全世界の出荷額は前年同期比138%増、第1四半期対比で29%増と、出荷台数以上の伸びを見せ、過去最高の113億ドル。テレビ市場の出荷額の約半分の47%を占めていることが分かった。

 液晶テレビの平均サイズは、第1四半期の平均27インチから28.3インチに拡大。サイズ別シェアでは特に30インチ以上が伸びており、第1四半期の46%から53%に拡大している。出荷台数が最も伸びているのは40〜47インチで、第1四半期から103%の伸び。大型サイズでのプラズマテレビとの価格差が300ドルを切ったことから、テレビ種類別のシェアで、液晶のシェアが23%から32%へと拡大した。中国では、プラズマよりも液晶の方がシェアが高いという。

 ブランド別出荷台数シェアでは、Philipsが1位をキープした。韓国Samsungが第1四半期2位のシャープを抜いて2位、そのシャープが3位、以下ソニー、韓国LG電子と続く。地域別では、北米ではPhilips、欧州ではSamsung、日本ではシャープ、中国ではHisenseがシェア首位となっている。

 ブランド別売上高シェアではソニーが1位で、第1四半期からさらにシェアを伸ばしている。ソニーは出荷台数ではシェア4位だが、大型サイズにフォーカスした戦略が貢献している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.