フォーティネット、大規模Webサイトに対応する新WAFアプライアンスを発表NEWS

フォーティネットは、WAF製品「FortiWeb」シリーズの新版を発表した。新プロセッサを搭載し、大規模サイトに対応。Web改ざん防止、脆弱性評価などのセキュリティ機能を強化した。

2010年09月09日 15時17分 公開
[上口翔子,TechTargetジャパン]

 フォーティネットジャパンは9月9日、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)「FortiWeb」シリーズに、2種類の新アプライアンス「FortiWeb-1000C」(以下、1000C)および「FortiWeb-3000C」(以下、3000C)を追加した。

画像 「FortiWeb-1000C」(画像=左)および「FortiWeb-3000C」(画像=右)《クリックで拡大》

 最新版では、従来のファイアウォール機能、自動リポート生成機能に加え、Webコンテンツの改ざん検知・自動普及機能とWebアプリケーションのリスク診断機能が搭載された。Webサイトのリスク判定から、クロスサイトスクリプティング(XSS)SQLインジェクションによる不正改ざん攻撃の防止、復旧までを1台のアプライアンスで賄える。

 さらに、同社のUTM(統合脅威管理)「FortiGate」シリーズにも搭載されている最新プロセッサを積んだことで、トラフィックの多い大規模Webサイトにも対応可能とした。2008年6月30日から義務化されたPCI DSS 6.6の要件に準拠している点も強みだという。

 FortiWebのラインアップおよび各性能は以下の通り。FortiWeb-400Bはこれまで通り提供される(1000Cは、提供中のFortiWeb-1000Bの後続製品に当たる)。

製品名 FortiWeb-400B FortiWeb-1000C FortiWeb-3000C
ストレージ 500Mバイト 1Tバイト標準(2×1Tバイトスロット) 2Tバイト標準(6×1Tバイトスロット)
サイズ 1U 1U 2U
ポート数(10/100/1000Mbps) 4カッパー 4カッパー 6カッパー
HTTP TPS 100Mbps 500Mbps 1Gbps
HA
バイパス
SSLアクセラレータ
電源二重化 ○(ホットスワップ)
価格 246万1000円 615万4000円 1231万円

 同社では、FortiWebの提供先として小売業や金融業などWebサイト(中でも金銭取引が生じるWebサイト)を運営する企業・団体のほか、MSSP(Managed Security Service Provider)、ホスティングサービス事業者向けにも展開を予定している。「FortiWebは、基本ポリシー設定はウィザード画面で行い、詳細なポリシー設定は自動学習機能を使用して1週間ほどで簡単に設定できるというように、ユーザー企業に利便性を提供する。一方、サービス事業者にはシグネチャのカスタマイズが可能なため、ユーザー固有の情報保護機能を拡張できる優位性を提供できる」(同社)

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