「セキュリティ対策に100%の自信」、“ドヤ顔”企業の実態は?課題は山積みだが……

米Fortinetの最新の研究報告から、企業は包括的なセキュリティ手法は欠くものの、セキュリティ対策に対して強い自信を持っていることが分かった。

2015年05月10日 09時00分 公開
[Maxim TamarovTechTarget]
ガートナー「日本における情報セキュリティのハイプ・サイクル:2014年」(TechTargetジャパン記事「2015年に注目すべきセキュリティ製品は? ガートナーが予測」から)《クリックで拡大》

 米Fortinetの報告書は、セキュリティ担当幹部の過半数がデータ漏えいを防止する自社の能力について、いまだに高い自信を持っていることを明らかにした。だが、その一方で、そうした企業が、高度化しつつある新たな脅威に対して効果的な防衛手段を持たないことも示している。

 Fortinetによると、調査対象企業の66%は、セキュリティ対策に関して「非常に自信がある」(38%)、「100%自信がある」(28%)としている。一方、同じ調査で、セキュリティ担当幹部たちの29%は、2015年の最も重要なセキュリティ課題として、高度な標的型持続攻撃(APT)の防御、検出を挙げている。同様に重要なセキュリティ課題としては、次世代ファイアウォール(NGFW)とモバイルデバイス管理(MDM)の整備も挙げられている(合わせて28%)。

ITmedia マーケティング新着記事

news033.jpg

サッカー欧州CLを早朝に観戦するアジアのファンのためにハイネケンが仕掛けた意外過ぎるキャンペーンの中身
時差のためUEFAチャンピオンズリーグを早朝に視聴せざるを得ない韓国のサッカーファンの...

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...