「Windows 10で個人情報がダダ漏れ」報道の真相プライバシー設定を巡る不安と現実(1/2 ページ)

Windows 10のプライバシー設定に関して懸念の声が挙がっている。企業は、新機能の恩恵と、個人情報をオンラインで明かし過ぎてしまうリスクとの間でバランスを取る必要がある。

2015年12月17日 08時00分 公開
[Michael CobbTechTarget]
Windows 10 Windows 10のプライバシー設定への不安は幻想か否か(画面は日本マイクロソフトの製品紹介ページ)《クリックで拡大》

 「Windows 10」は2015年7月にリリースされて以来、驚くほどの人気ぶりを見せている。「Windows 7/8/8.1」のユーザーは無料で同OSをダウンロードでき、これまでのインストール件数は1億2000万件を突破。Windows史上最も早いペースでアップグレードが進む。

 こうした成功の一方で、Windows自動更新機能、無線LANアクセス支援機能「Wi-Fiセンサー」、音声アシスタント「Cortana」など、Windows 10の機能に関するプライバシー設定の不安も指摘されてきた。本稿ではこうした不安の一部を取り上げ、そうした不安には根拠があるのか、あるいはプライバシーポリシーの読み違えによるメディアの誇大騒ぎにすぎないのかを検証する。その上で、企業が講じることができる対策を紹介する。

「テレメトリ機能」がもたらす混乱

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