パブリッククラウド市場の勢力図はSAPで変わる、「SAP HANA」に対応するAWSとAzureの狙いとはGoogleは一歩及ばず?(1/2 ページ)

「SAP HANA」のクラウド実行環境に「Amazon Web Services」と「Microsoft Azure」が認定された。企業が所有する大量のデータをこの2社のクラウドプラットフォームに移行する手段があるということだ。

2016年07月12日 15時00分 公開
[Trevor JonesTechTarget]
Amazon EC2 X1 SAP HANA対応のAmazon EC2 X1インスタンスが利用可能になった(画像はAWS公式Webページより)《クリックで拡大》

 2大大手パブリッククラウドベンダーであるMicrosoftとAmazon Web Servicesは顧客のデータを集める方法をさらに獲得した。

 「Amazon Web Services」(以下、AWS)と「Microsoft Azure」(以下、Azure)は、2016年5月中旬に「SAP HANA」をサポートする機能を追加している。この追加により、I/Oを集中的に処理する何万ものアプリケーションが、AWSとAzureのクラウドインフラで使用することが認定されるようになる。このパートナーシップはSAPにとっても好都合と見なされている。というのも、このパートナーシップにより、SAPクラウドの範囲が広がり、ユーザーが既に利用中のプラットフォームでアプリケーションを実行するというユーザーの要求を満たせるからだ。

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news173.png

広告運用自動化ツール「Shirofune」がAmazon Adsに対応
ShirofuneがAmazon Adsの運用自動化機能をリリース。予算管理・入札最適化と成果分析、レ...

news157.png

若年層の4人に1人が自分の位置情報を共有する「位置シェアラー」――博報堂とLinQ共同調査
位置情報をシェアすることで生まれる新しいつながり「シン密圏」の実態に関する調査結果...

news125.jpg

「Gemini時代」のGoogleの広告ビジネスはどう変わる? ピチャイCEOが語ったこと
テック業界の巨人の第1四半期決算発表で議論の中心となったのは、生成AIおよび「YouTube ...