ドハティ氏は、DSSD D5は管理が簡単だと評価している。その主な理由は、DSSD D5が“ストレージサービスのない”強力なパフォーマンスを備えたシステムにある。必要な設定作業はほとんどない。DSSD D5のデータアクセス用インタフェースオプションは3つだけだ。レガシアプリケーションにはブロックドライバー、カスタマイズアプリケーションにはFlood Direct Memory API、Hadoop Distributed File System(HDFS)にはDSSDプラグインを使用する。
「Floodコマンドを使用してOracleデータベースに5つのブロックデバイスを作成する。データベースには非常に大きなサイズのブロックデバイスを作成できる。当社は10TBのブロックデバイスを作成した。個別のマルチパスもない。udev(Linuxのデバイスマネジャー)を使用しているが、マルチパスはFloodソフトウェアに組み込まれている。ブロックデバイスを作成してudevを設定する以外、サーバで行う作業も少ない。これで処理するボリュームを各ノードに指定する1つのブロックデバイス設定ファイルができる」(ドハティ氏)
EMCのNASシステム「Isilon」とHDFSプラグインではなく、DSSD D5システムとHadoopアプリケーションを組み合わせてテストすることを検討中だとドハティ氏は話す。
同氏はDSSD D5プラットフォームに無停止アップグレードやシステム間レプリケーションの機能が追加することを期待しているが、いずれも現在のCMA-CSにとって決定的に重要な機能というわけではない。
「クエリを実行するデータベースのコピーは他に2つある。だが、実稼働環境に移行するときには無停止アップグレードがあると助かる。また、システムで何をしているのかを深く知るために、より詳細な監視機能をDSSD D5に追加することを期待している。だが、DSSD D5はパフォーマンスの高いハードウェアに組み込んだシステムだ。付加価値サービスはそれほど多くない」とドハティ氏は語る。
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