Appleの「Windows版QuickTime電撃終了」騒動はなぜ起きたのか?MicrosoftができてAppleができていないこと(1/2 ページ)

Windows版QuickTimeに2件の欠陥が見つかり、Appleによるサポートが突然終了した。この唐突な動きの背景を解説する。

2016年09月06日 07時00分 公開
[Michael CobbTechTarget]
Apple indows版QuickTimeの脆弱性を伝えるトレンドマイクロのブログ《クリックで拡大》

 米国土安全保障省(DHS)とトレンドマイクロは2016年4月、セキュリティアドバイザリを公開し、Appleが提供するWindows向けメディアプレイヤー「QuickTime for Windows」(以下、Windows版QuickTime)のアンインストールを推奨した。2件のゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性が見つかったものの、Appleは既にWindows版QuickTimeのサポートを終了しているとのことだった。

 その後Appleは、Windows版QuickTimeのサポート終了を公式サイトで正式に認めた。なぜAppleはこの2件の脆弱性を修正するなり、あるいは少なくともWindows版QuickTimeのサポート終了について事前に通知するなりしなかったのだろうか。Appleのような大手ベンダーにとって、これは一般的なやり方なのだろうか。

ひそかに進んでいたQuickTimeの“終活”

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news083.jpg

生成AIで美容業界の未来を創造 エスティ ローダーとマイクロソフトがAIイノベーションラボを設立
両社は消費者とのつながりを強化し、より迅速かつ効果的な市場投入を実現することを目的...

news014.png

ドメイン変更によるSEOへの影響とは? メリットとリスクおよび失敗しない手順
ドメインはWebサイトの現住所を表し、それ自体がWebサイトの看板の役割も果たします。今...

news054.jpg

「Threads」が月間アクティブユーザー1億5000万人を突破 今後Xを追い抜くための最善策は?
Metaはイーロン・マスク氏率いるTwitter(当時)の対抗馬として2023年7月にリリースした...