攻撃者は複雑な手段を使い、Windowsクライアント環境のセキュリティ対策をすり抜けているように見える。だが実際には、単純な不注意が侵入を許していることも少なくない。
エリートハッカーが高度な攻撃手法を駆使するかどうかにかかわらず、どんな企業でもデータが流出する恐れがある。手の込んだ攻撃を心配しなくてよい、ということではないし、高度な攻撃も確かに存在する。だがVerizonのデータ流出に関する調査報告書「2016 Data Breach Investigations Report」によると、今日のWindowsクライアント環境のセキュリティ問題の多くは、エンドユーザーが情報セキュリティの基本原則を無視していることが原因だ。
攻撃経路は無数に存在し、IT部門はクライアントデバイスの状況を十分に把握できないこともある。こうした中、Windowsクライアント環境のセキュリティにどう対処すればいいのだろうか。どんな問題でもそうだが、まずは問題を把握する必要がある。把握できていない脆弱(ぜいじゃく)性、もっとひどい場合は無視されている脆弱性は、企業のWindowsクライアント環境のセキュリティ対策の妨げになる。こうした脆弱性はシンプルかつ予測可能であり、その対策も同様にシンプルだ。
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