GoogleのVRヘッドセット「Daydream View」は大きな可能性を秘めている。特に同梱のリモコンは優秀だ。だが構造的な問題がVR体験を損ねている。光漏れと、視野角の狭さだ。
モバイルでの仮想現実はデザートのようなものだ。ヘッドセットは比較的安価に利用できる。その原動力となるスマートフォンは、VR機能がなくても主力製品レベルの価格に十分見合う優れた性能を備えている。
Googleの「Google Daydream」プラットフォームもリリース時には、この流れを引き継いでいる。Daydream Viewは、同社の「Android 7.0 Nougat」以降を搭載したハイエンドスマートフォン用の「Google Cardboard 2.0」をベースに、ヘッドセットを改良してVRを洗練させたものだと考えて欲しい。
Daydreamの機能を初めて搭載したスマートフォンはGoogleの「Pixel XL」と「Pixel」だ。また、本稿執筆時点では、Daydreamをサポートするために、Lenovoが「Moto Z」シリーズのOSをAndroid 7.0 Nougatにアップデートしている。このGoogleの2機種に、79ドル(日本での発売は未定)で購入できるヘッドセットのDaydream View、コントローラーを組み合わせれば、初代Daydreamセットが出来上がる。
このデザートはぜいたくで甘いのだろうか。それとも固くて味気ないのだろうか。それを突き止めるために、Pixel XLを使ってDaydream Viewを試してみた。
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