「オブジェクト対応NAS」で再確認したオブジェクトストレージの利点IT部門の選択肢は(2/3 ページ)

2017年09月04日 05時00分 公開
[Chris EvansTechTarget]

オブジェクトストレージを理解する

 オブジェクトベースのストレージは、バイナリデータ(オブジェクト)を保存する手段としては比較的新しい技術だ。1990年代半ばにFilePoolという企業が「コンテンツにアドレスできるストレージ」というアイデアを発表したのが同技術のルーツだ。FilePoolを買収したのがEMC(現社名はDell EMC)で、FilePoolの技術は「EMC Centera」製品として登場した。その後、多数のベンダーが非構造型コンテンツを大量に保存する機能を提供するアイデアを携えて市場に参入した。

共通ファイルシステムに対する改善策

 物理ストレージアーキテクチャとしてのオブジェクトストアは、NAS製品が用いるファイルシステムに非構造型データを保存するのに伴う性能問題と整合性問題の多くを解消する。これはオブジェクトストアがファイルシステムという概念を採用せず、単一のフラットな名前空間あるいは階層にデータを保存するからだ。


 以下に示すように、オブジェクトレベルのストレージは幾つかの重要な点でNASと異なる。

ITmedia マーケティング新着記事

news065.jpg

アップルのiPad Pro炎上CMにサムスンが一撃 「クリエイティビティーはCrushできない」
Appleらしからぬマーケティングの失敗から数日後、Samsungは「Galaxy Tab S9」を訴求する...

news063.jpg

電話・スマホでのコミュニケーションは「通話」? 「テキスト」?
クロス・マーケティングが全国の20〜69歳男女を対象にした調査によると、電話やスマホで...

news061.png

商品のパッケージが変わると購入意欲につながる?
商品のパッケージデザインの一新が新規購入とその後のリピート購入にどの程度つながって...