AI(人工知能)の意思決定はブラックボックス、それでも機械を信じる?われわれの向かう未来(2/2 ページ)

2018年02月08日 09時00分 公開
[George SpaldingTechTarget]
前のページへ 1|2       

機械学習のロジックは設計者にも理解できない

 問題は、そうした奇跡のような機械学習装置が実現したとして、それがどう機能するか、装置を開発したコンピュータ科学者自身にも分からないことだ。まさに、IT技術者なら大抵はおなじみのブラックボックスソフトウェア問題のようなものだ。機械がどうやって学習するのかも、どう意思を決定するのかも、何を提案するのかも分からない。そして機械の側も、私たちにそれを教えることはできない。

 「われわれはこれまで、製作者が理解できない方法で稼働する機械を開発したことはなかった。予測できない不可解なインテリジェントマシンとどうやってコミュニケーションを取り、うまく付き合っていけというのか」。作家のウィル・ナイト氏は最近、『MIT Technology Review』に寄せたブラックボックス問題に関する寄稿でそう記した。

前のページへ 1|2       

ITmedia マーケティング新着記事

news065.jpg

アップルのiPad Pro炎上CMにサムスンが一撃 「クリエイティビティーはCrushできない」
Appleらしからぬマーケティングの失敗から数日後、Samsungは「Galaxy Tab S9」を訴求する...

news063.jpg

電話・スマホでのコミュニケーションは「通話」? 「テキスト」?
クロス・マーケティングが全国の20〜69歳男女を対象にした調査によると、電話やスマホで...

news061.png

商品のパッケージが変わると購入意欲につながる?
商品のパッケージデザインの一新が新規購入とその後のリピート購入にどの程度つながって...