「Windows 10」のマウスやキーボードが動かなくなったとき、IT担当者が簡単に試せるトラブルシューティング手順がある。
Windowsの操作のほとんどはマウスかキーボードで行う。そのため、マウスやキーボードが動かなくなると、非常に困った状況に陥る。
「Windows Update」や年2回の機能アップグレードの適用後にマウスやキーボードが動かなくなった場合は、デバイスドライバの問題であることが多い。
また、マウスやキーボードはUSB経由でWindows PCにつないでいることが多く、PCのマザーボードのUSBやUSBハブに問題がある可能性もある。Bluetoothや無線接続でつないでいる場合も、USBを介していることが多い。
マウスやキーボードが動かなくなると、Windowsを操作する主要な手段がなくなる。幸い、IT担当者がこの問題を解決するために試すことのできる方法が幾つかある。
常に効果があるとは限らないが、まずはWindows 10を再起動してみよう。運が良ければ、デバイス列挙フェーズでデバイスドライバの不足や問題点が検出される。Windows 10の準備が整い、サインイン可能になるまでに、そうした問題は自動的に解決される。また、問題が発生しているPCのBIOSを再起動すると、Windows 10のマウスやキーボードがBIOSやUnified Extensible Firmware Interface(UEFI)で正しく動作しているかを確認できる。
同じPCでも別のマウスやキーボードなら正しく動作するという場合は、バッテリーの問題である可能性がある。バッテリーに問題がなく、別のマウスやキーボードが動作する場合は、問題のあるマウスやキーボードを修理するか、適切なドライバを探す必要がある。
タッチスクリーン対応のPCなら、外付けのマウスやキーボードが動かなくなっても、トラブルシューティングを行うことができる。タッチスクリーンが正常に機能している場合は、マウスやキーボードとPCの間に問題があると考えられる。USBポート、USBハブ、無線接続、マウスかキーボードのいずれかを疑おう。
さまざまな可能性を探って原因を絞り込もう。別のUSBポートを試し、それでも動かなければ、別のハブを試してみる。
Windowsリカバリー用メディアを作成し、ブート可能なWindowsイメージを用意する。リカバリー用ディスクで起動してマウスやキーボードが動くようなら、問題の原因は元のWindowsインストールにある。コマンドラインで「展開イメージのサービスと管理ツール」(DISM)を使ってリカバリーイメージからドライバをバックアップし、問題のあるWindowsイメージに同じツールで同じドライバをインストールしてみる。
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