Windows 10のセキュリティ対策に限界は? リスクを軽減するツールを紹介脅威に対して先手を打つ

組織のニーズを理解して、パッチ管理やドメインパスワードポリシーといった複数の重点分野に照準を絞ることで、「Windows 10」のセキュリティ問題に先手を打つことができる。

2018年07月14日 05時00分 公開
[Kevin BeaverTechTarget]

 「Windows 10」は耐久性の高いOSだが、セキュリティの懸念と無縁ではない。マルウェア感染、フィッシング、ソーシャルエンジニアリング攻撃、リモートからの脆弱(ぜいじゃく)性の悪用など、OSを危険にさらす要素は数多くある。

 MicrosoftはWindowsをリリースするごとにセキュリティ強化策を講じてきた。それでもありとあらゆる条件が絡み、ビジネスニーズが進展する中で、IT部門はWindows 10のセキュリティ対策に関して先手を打った対策を講じ、強固なパスワードや定期的なWindowsの更新にとどまらず、予防に重点を置いたアプローチを取る必要がある。それは適切なテストと、セキュリティイベントを発生直後(できるだけ早く)に発見して阻止することとの組み合わせから始まる。ITプロフェッショナルにとっては、会社で何が求められているかを理解し、ギャップを見つけて対応が必要な分野を見極めることが大切だ。

 Windows 10の市場シェアが増大を続ける中で「効果的なWindows 10のセキュリティ対策を構築するためには何が必要か」をITプロフェッショナルが理解しておくことの重要性は一層強まる。

Windows 10がリスクにさらされる場面

 Windows 10システムの守りを固める前に、ITプロフェッショナルはまず、危険にさらされる筆頭分野を把握して、それが自社のニーズやリスク許容度にどう当てはまるかを知る必要がある。エンドポイントで何が起きているかを調べる出発点としては、調査レポート「Verizon Data Breach Investigations Report」が役に立つ。2018年版では、攻撃の発生源として以下のような分野にスポットを当てている。

  • 情報流出の73%は外部から仕掛けられた
  • マルウェアの92.4%は電子メールが感染経路として使われた
  • 情報流出の68%は発見までに数カ月以上かかっていた

 モバイルやクラウドも含めた組織のネットワークにまで目を向けると、Windows 10のセキュリティ対策には以下も含まれることに気付くだろう。

パッチ管理

ITmedia マーケティング新着記事

news033.jpg

サッカー欧州CLを早朝に観戦するアジアのファンのためにハイネケンが仕掛けた意外過ぎるキャンペーンの中身
時差のためUEFAチャンピオンズリーグを早朝に視聴せざるを得ない韓国のサッカーファンの...

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...