Slackで本当に大丈夫? 大規模障害で高まる信頼性への懸念深刻な欠陥か成長過程の困難か

2018年6月、「Slack」に障害が発生した。ビジネス上のコミュニケーションを目的とするツールに発生した障害は、企業からの信用を揺るがしかねないと懸念するアナリストもいる。

2018年08月08日 06時00分 公開
[Jonathan DameTechTarget]
大規模障害に見舞われたSlack(画像はiPhone版)《クリックで拡大》

 Slackが運営するコラボレーションツール「Slack」で2018年6月に3時間以上の障害が発生した。これまでの一連の障害を受け、同サイトの稼働率に関する問題を不安視する企業顧客がSlackから離れるのではないかと懸念するアナリストもいる。

 アナリストは、Slackの障害が続くと、ライバル企業であるMicrosoftやCisco Systemsらが、この急成長スタートアップ企業から顧客を遠ざけるために、これを利用する可能性があると警告する。

8件の大きな障害が発生

 「最近のSlackの障害は、競争相手がSlackを批判する糸口になるのは間違いない。さらに、ビジネスにおけるコミュニケーション手段として信頼できるアプリかどうかを警戒する顧客や潜在顧客が増えるだろう」と懸念するのは、Nemertes Researchでアナリストを務めるアーウィン・ラザール氏だ。

ITmedia マーケティング新着記事

news112.jpg

「インクルーシブマーケティング」実践のポイントは? ネオマーケティングが支援サービスを提供
ネオマーケティングは、インクルーシブマーケティングの実践に向けたサービスを開始した...

news135.jpg

Xが新規アカウントに課金するとユーザーはどれほど影響を受ける? そしてそれは本当にbot対策になるのか?
Xが新規利用者を対象に、課金制を導入する方針を表明した。botの排除が目的だというが、...

news095.jpg

Googleの次世代AIモデル「Gemini 1.5」を統合 コカ・コーラやロレアルにも信頼される「WPP Open」とは?
世界最大級の広告会社であるWPPはGoogle Cloudと協業を開始した。キャンペーンの最適化、...