Facebook「WhatsApp」vs. Apple「Business Chat」、企業向けメッセージングツールの勝者は競合する2つのメッセージングツールの違いは

「WhatsApp」のビジネスメッセージングが、コンタクトセンター市場に参入しようとしている。先行するAppleの「Business Chat」をはじめ、消費者が企業と直接やりとりできるメッセージングツールが次々登場している。

2018年08月27日 05時00分 公開
[Jonathan DameTechTarget]

 Facebook傘下のWhatsAppが提供する「WhatsApp」は大企業にとって、その10億人以上のユーザーとのコミュニケーションツールになる。WhatsAppは、コンタクトセンター市場への参入を狙う最新のソーシャルメッセージングチャネルだが、アナリストは、ほとんどの企業はこうしたプラットフォームを、急いで採用する必要はまだないと指摘している。

 大企業は「WhatsApp Business API」を使って、WhatsAppのメッセージングチャネルをコンタクトセンターや顧客関係管理(CRM)システムに統合できる。これにより、WhatsAppプロファイルを作成し、WhatsAppで「チャットを始めるボタン」をWebサイトやモバイルアプリに追加できる。

 WhatsAppは企業に対し、WhatsAppによる顧客への通知(受注確認、配送案内、搭乗券など)の送信について料金を請求する計画だ。また、企業がWhatsAppによる顧客の問い合わせに24時間以内に応答しなかった場合、その企業に制裁金を課すとしている。

 WhatsAppは、WhatsApp Business APIのβ版を2018年8月にリリースした。自社の顧客と企業をつなごうとする最新の試みだ。同社は2018年1月に「WhatsApp Business」も公開しているが、こちらは小規模企業がプロファイルを作成し、顧客とメッセージをやりとりできる別のアプリだ。

WhatsAppとFacebookの連携

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...