IT部門の働き方改革、ワークロード自動化(WLA)ツールの主要製品とはセルフサービスによるプロセス自動化を実現

ここ数年で、ワークロード自動化(WLA)ツールには幾つか進歩が起きている。つまり、WLAツールには改善の余地があるということを意味する。

2018年08月28日 05時00分 公開
[Emily MellTechTarget]
画像 セルフサービスの自動化は生産性向上に効果がある?

 ワークロード自動化(WLA)は、日時だけでなく、イベントをトリガー(きっかけ)にして、レポートの実行や、ワークロード(ジョブ)のスケジュール設定が可能になった。

 この場合のイベントとは、レポート、パスワード変更、構成の更新といった項目に対するエンドユーザーからの要求だ。忙しい管理者がユーザーやヘルプデスクからメールを受け取れば、その返信に数分から数時間かかる可能性がある。また、最初の問い合わせに答える際に、管理者がその要求を別の部門の誰かに伝え忘れることもある。人間は誤りを犯すものだ。残念なことに、メールが完全に消えてしまうという事態も発生する。

 セルフサービスの自動化を導入すると、ボトルネックとなる人間がいなくなり、エンドユーザーは自動化を享受して、独自のワークフローを駆使できるようになる。そう話すのは、調査会社Gartnerアナリストのロバート・ナエグル氏だ。管理者はセルフサービスのポータルを設定して、経営者、一般職、経理担当者などのユーザーの役割ごとに、付与するアクセス権の数と性質を決定する。セルフサービス自動化によって、エンドユーザーは管理者の代わりにプロジェクトを開始できる。このように、潜在的ボトルネックとなっていた人間を取り除くことで、時間を節約し、管理者がより戦略的なタスクに専念できるようになる。

セルフサービス自動化で生産性を向上

 大手公共事業会社の管理者は、ソフトウェアベンダーCA Technologiesのセルフサービス製品「CA Workload Automation AE(AutoSys)」を20年以上にわたって使用しており、WLAに精通している。匿名でインタビューに答えた同社のワークロード自動化管理者は、AutoSysの最新バージョン「11.3.7」を高く評価していた。このリリースにはさまざまなオプションがあるが、特に注目したいのは、標準API、SQLコマンド、プラグイン、コマンドラインインタフェースを利用できることだ。

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...