企業の間でワイヤレスファースト戦略を採用する動きが広がっており、さらにワイヤレスオンリーへと進みそうだ。だが、ITスタッフは、キャパシティー、管理、コストの懸念に注意を払わなければならない。
ワイヤレスファーストは、音声、メッセージング、電子メール、ローカルおよびクラウドアプリ、電話、動画など、あらゆる方法による通信のメイン回線として、無線通信ネットワークを使用するITおよび通信戦略を指す。
ワイヤレスファーストに関連する最も一般的なエンドユーザーデバイスは、スマートフォンだ。スマートフォンは通常、企業ではBYOD(私物デバイスの業務利用)プログラムの一環として、エンドユーザーが持ち込んで使っている。スマートフォンはワイヤレスファーストに沿っていると考えられているが、実は“ワイヤレスオンリー”のデバイスだ。ネットワークにケーブルで簡単に接続することはできない(もっとも、そうしたケーブルは、現在のライフスタイルやワークスタイルの重要な要素であるモビリティーを損なうだろう)。スマートフォンはWi-Fiか携帯キャリアネットワークで通信を行う。
ワイヤレスファーストは、あらゆる規模、ミッション、種類の組織で人気を博している。だが、その一方で、コストやキャパシティーおよび需要拡大の影響に関する多くの懸念を引き起こしている。IT管理者は、こうした懸念に注意を払う必要がある。ワイヤレスファーストは、必然的にワイヤレスオンリーへと進んでいくだけになおさらだ。
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