徹底比較:Apple Business Chat vs. WhatsApp Business API、パートナー戦略の違いは?ビジネスメッセージング市場に「独り勝ち」はない

WhatsAppはビジネスメッセージングAPIに関して、Appleとは違うアプローチを採っている。WhatsAppがベンダーとのパートナーシップを通じてどう差別化を図っているのかを解説する。

2018年10月08日 05時00分 公開
[Tsahi Levent-LeviTechTarget]

 Facebook傘下のWhatsAppは2018年8月に「WhatsApp Business API」を立ち上げた。これは「Apple Business Chat」に似ているが、この2つのビジネスメッセージングサービスは、パートナー戦略に違いがある。WhatsAppがAPIベンダーに照準を絞っているのに対し、Appleはコンタクトセンターベンダーに重点を置く。

 WhatsApp Business APIプラットフォームでは、組織がWhatsAppを介してプログラマブルな形で顧客とつながることができ、注文状況に関する情報の自動化や、サポートサービスへのアクセス、Webサイトでクリックするとチャットできるボタンなどの機能を提供する。

 WhatsAppのブログによると、同社は顧客とのコミュニケーション管理を専門とする特定数の企業と直接的に連携している。開発用のAPIを幅広い組織向けに提供することは検討していない。それよりも、規模の大きな企業に照準を定め、パートナー関係を通じてその溝を埋めている。

似ているようで、明らかに違うこと

ITmedia マーケティング新着記事

news148.png

「三菱UFJ銀行」と「メルカリ」のフィッシング詐欺が増加――BBソフトサービス調査
BBソフトサービスが、詐欺サイト専用セキュリティソフトで検知・収集したデータを基に、...

news091.jpg

AI生成コンテンツの大増殖で「ソーシャルメディア」が「ソーシャル」ではなくなる日
AIが生み出すコンテンツをAIが学習しさらなるコンテンツを生成する未来は、私たちが望む...

news083.jpg

生成AIで美容業界の未来を創造 エスティ ローダーとマイクロソフトがAIイノベーションラボを設立
両社は消費者とのつながりを強化し、より迅速かつ効果的な市場投入を実現することを目的...