「モバイルデバイス管理」(MDM)のOSS製品と商用製品の違いは?「無料」とは限らない点に注意

スマートフォンやタブレットを管理する「モバイルデバイス管理」(MDM)製品の選定に当たって、見逃せないのがオープンソースソフトウェア(OSS)製品の存在だ。そのメリットと課題を整理する。

2018年11月13日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]
画像

 オープンソースソフトウェア(OSS)は、IT部門にとって商用のプロプライエタリソフトウェアと比べると手が掛かる。ただし必要なリソースに投資する意思があれば、組織特有のニーズに応えることが可能だ。

 選択肢は非常に限られているものの、OSSのモバイルデバイス管理(MDM)製品は複数存在する。組織がOSSに取り組む価値があると判断すれば、OSSのMDM製品について複数の選択肢を検討できる。

OSSのメリット

 OSSのMDM製品は無料で利用できることに加え、組織特有のニーズに従ってカスタマイズができる。場合によっては社外の開発者の力を借りて、コード内の潜在的な問題の発見を助けてもらったり、革新的な発想を取り入れたりすることもできる。

 OSSのコードは広く普及しているプログラミング言語で構築される傾向があり、比較的簡単に他のシステムに組み込むことができる。ただしそれが保証されているわけではない。

 商用製品には付きもののライセンスの制限に悩まされにくいのも、OSSの利点だ。OSSに適用されるライセンスに従っていれば、組織がそのOSSをベースにした製品を商用化することさえできる。

OSSのMDM製品の課題

 IT部門にとって、積極的にメンテナンスされていない製品の使用にはリスクが潜む。そうした製品は、表面からは見えない部分にセキュリティホールが隠れている可能性がある。

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...