ハイブリッド、マルチクラウド環境での「Infrastructure as Code」(IaC)ツール 何を導入すればよい?ネイティブか、サードパーティーか

「Infrastructure as Code」(IaC)ツールには2種類ある。1つはサードパーティー製ツール、もう1つは特定のクラウドベンダーのネイティブツールだ。本記事では、適切なツールを選ぶ際に留意すべき項目を取り上げる。

2018年11月14日 05時00分 公開
[Tom NolleTechTarget]
画像 クラウドの普及によりIaCツールを活用する企業も増えてきた

 「Infrastructure as Code」(IaC)の目的は、モジュール形式のインフラ作成、つまりサーバリソースの抽象化にある。IaCツールを利用することにより、整合性を保ちつつ複数のアプリケーションプラットフォームを導入できる。

 IaCツールがあれば、開発チームと運用チームはテンプレートを使用することで整合性を取りながら要件に応じた仮想リソースを導入できる。デプロイと構成スクリプトのバージョンを管理することも可能だ。

 IaCツールは主に次の2つのグループに分かれる。

  1. サードパーティー製ツール。ほぼ全ての用途に適合する。
  2. ベンダーのネイティブツール。アプリケーションの導入を最適化できる。

 ベンダーのネイティブIaCツールは、マルチクラウド導入には最適といえない。サードパーティー製ツールの大半は、任意のクラウドプラットフォームやデータセンターで動作するが、全てのクラウドプラットフォームで正しく動くとは限らない。こうしたトレードオフがあるため、IaCツールを選ぶ際は、現在と将来の両方における要件を視野に入れ、慎重に判断することが重要だ。

サードパーティー製IaCツール

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