SAP、Infor、Microsoft、Oracleを比較――4大ERPの特徴を導入支援と投資対効果で見る導入にかかる時間がどれだけ短縮できるか(1/2 ページ)

SAP、Infor、Microsoft、OracleといったベンダーのERPシステムを検討している企業向けに、各ERPベンダーが提供する導入戦略によってERPの投資対効果がどうなるか考察する。

2018年12月20日 05時00分 公開
[Mary E. ShacklettTechTarget]

 ERPは、営業、マーケティング、財務、人事、購買、製造、在庫管理、サービスなど、広範な業務に関する機能を提供する。そのため、こうした業務を必要とする企業にとってERPは不可欠なシステムだ。ERPはほぼ全てのシステムやビジネスプロセスに連携させなければならない。そのためERPの導入と連携には時間がかかる可能性がある。ERPからすぐに高い投資対効果を実現したいと考える企業にとっては重要な検討事項になる。

 企業がERPシステムを評価する際、その機能と特徴だけでなく、ERPの導入と業務別の採用スケジュール計画にも目を向けることになる。これらは全てERPの投資対効果に影響する。

 この評価プロセス中に問うべき重要な質問には以下のものがある。

  • ERPシステムには、業務に必要なものが全てそろっているか。
  • 業務に明確なメリットをもたらすか。
  • ERPシステムのコストはどの程度で、導入にどの程度の時間がかかるか。
  • ERPの導入はどの程度企業に混乱をもたらすか。
  • 従業員がERPを受け入れて利用できるようになるにはどの程度の時間が必要か。

 ここからは、市場をけん引する大手ベンダー4社のSAP、Infor、Microsoft、Oracleが提供するERP製品を、導入と投資対効果に重点を置いて評価する。

SAP

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...