AIが秘書になる未来、もう来てます 次世代ビジネスPC「Copilot+ PC」とは何者か

PR/ITmedia
» 2024年12月25日 10時00分 公開
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 手間がかかる作業はAIに任せればいい――多くのビジネスパーソンが夢見たであろう未来がもう実現している。「表計算ソフトのデータをピボットテーブルで分析する」「Web会議を文字起こしして議事録をまとめる」といった“避けたいタスク”をAIに任せられるようになった。

 そんなAIの能力を引き出すべく、ローカル環境でAIを実行できるビジネスPCが登場して注目を集めている。その中でも、米Microsoftが展開しているPCブランド「Copilot+ PC」は一味も二味も違う。同ブランドを名乗れるのは一定の基準を満たしたハイスペックモデルだけで、AIの処理性能はもちろん省電力性能や操作体験なども格段に向上している。

 ビジネスにおけるAI活用の現在地と、AI利用をはじめとする各種業務アプリケーションを快適に実行するPCの“新スタンダード”について解説する。

photo Copilot+ PCのイメージ(提供:日本マイクロソフト)

ビジネスAIの大本命「Microsoft Copilot」は何ができるのか

 ビジネス向けAIの筆頭が「Microsoft Copilot」だ。2023年に登場してからAIアシスタントの代名詞になりつつある。「Copilot」は「副操縦士」という意味で、人間の生産性を最大化するために業務を補助する役割を担う。Windows 11に標準搭載されており、タスクバーにある虹色のアイコンを押せば自然言語でAIに質問可能だ。

 Microsoft Excelに代表される「Microsoft Office」のビジネスアプリケーションと組み合わせると、Microsoft Copilotの能力をさらに引き出せる。同アプリケーション群を含むサブスクリプションサービス「Microsoft 365」に組み込まれた「Microsoft 365 Copilot」を利用すれば、業務効率を向上させられる。

 売り上げデータをまとめたMicrosoft Excelを開いて「Copilot in Excel」ボタンをクリックし、自然言語で「利益率を追記して、20%以下なら強調表示して」「営業所別の利益率をグラフ化して」「売り上げのインサイトを教えて」と指示すればタスクがあっという間に終わる。苦手な人が多い関数を使った計算やクロス集計、相関分析なども手伝ってくれる。

 アプリケーションを横断した使い方も可能だ。Microsoft Wordで「Copilot in Word」から「顧客Aに自社製品Bを提案する企画書を作って」と指示すれば、数ページに及ぶ企画書がすぐに出来上がる。続いてMicrosoft PowerPointの「Copilot in PowerPoint」で企画書を指定して「ファイルからプレゼンテーションを作成」というボタンを押せば、1分ほどで発表スライドが完成する。後は人間が微調整して仕上げるだけだ。

 Microsoft Copilotは日本語に対応しているので迷うことなく利用できる。ビジネスパーソンの業務を一変させる可能性があるという点で、Microsoft Copilotはビジネス向けAIの本命と言えるだろう。

PCだけでAI処理 専用チップ「NPU」のメリットは

 一般的に、AIが命令を実行する方法は「クラウド処理」「ローカル処理」に大別される。Microsoft Copilotの場合は、AI処理はクラウドで行われていることが多い。

 クラウド処理はデータセンターの大規模なコンピューティングリソースによって高度な処理ができるが、データの送受信によるタイムラグが発生してしまう。データを外部に送信するので、機密情報や個人情報などをAIに入力するのが難しいケースもある。

 ローカル処理はAI処理をPC内部で完結させるアプローチだ。PCとクラウド間のデータ送受信が不要なので、ほぼリアルタイムに処理の結果が出力される。インターネット接続がない環境で使える点も見逃せない。データをPC内部で処理するので情報漏えいのリスクを低減でき、強固な情報セキュリティが求められる用途にも適していると言える。

 こうしたメリットを踏まえて、AIのローカル処理に対応した「AI PC」が続々と登場している。AI PCが革新的といわれるのは、AI処理用の演算装置「NPU」(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を搭載しているからだ。NPUは低電力かつ効率的にAI処理を実行できるという特徴がある。

 PCの頭脳と表現される「CPU」(セントラル・プロセッシング・ユニット)は汎用(はんよう)的な処理に適しているが、AIのような大量の並列処理を行うには非効率だ。生成AIブームで注目を集める「GPU」(グラフィカル・プロセッシング・ユニット)は並列演算に適しているが、消費電力が大きく発熱もするため、ビジネスPCへの搭載は限度がある。

 AI処理部分を低電力のNPUに任せられるため、CPUやGPUの負担軽減、ひいてはPC全体のパフォーマンス向上も期待できる。

AIも日常業務もお任せ Copilot+ PCがビジネス利用に適している理由

 NPUを搭載したことで“単なる高性能PC”とは一線を画す「次世代のビジネスPC」がCopilot+ PCだ。Microsoftが半導体メーカーやPCメーカーと協力して開発したPCブランドで、同ブランドを名乗れるのは一定以上の性能を備えたPCだけだ。

 Copilot+ PCの最小要件は「最大40TOPS(1秒当たり40兆回のオペレーション)の性能を持つNPU」「1GHz以上で動作する複数コアのCPU」「16GB以上のメモリ」「256GB以上のストレージ」となっている。これらを満たしたPCなら、日常的な業務でPCの動作が遅くなってしまうようなことはめったにないだろう。データ分析などに携わるプロフェッショナルやイラスト制作などを手掛けるクリエイターも満足のスペックで、業務を真に支えてくれるビジネスPCと言える。

 NPUを採用したことで高い省電力性も実現。携行性が重要なビジネスPCにおいてバッテリー持続時間は無視できない要素であり、Copilot+ PCなら外出先でも時間を気にせずWeb会議に集中できる。

photo 搭載する超高速NPUのイメージ(提供:日本マイクロソフト)

 ソフトウェア面では、情報セキュリティ対策を強化している。データ暗号化やウイルス検知、ユーザー認証といった通常のPCと同じ対策に加えて、Microsoftが提唱する情報セキュリティ要件「Secured-Core PC」に対応。金融業界や政府機関での利用を想定したCPU内蔵型のセキュリティチップ「Microsoft Pluton」の搭載をはじめとした従来のWindows 11 PCに比べても高度な保護機能で、ユーザーのデータを守る。もちろんMicrosoftがデータを盗み見たりAIの学習に使ったりすることもない。

「赤いグラフが入ったスライドってなかったっけ」で見つかるように まるで秘書

 各PCメーカーはCopilot+ PCの最新モデルを発表している。画像生成などNPUを生かした機能が標準搭載されている他、今後のアップデートによってできることが広がるとみられている。

 業務の生産性を上げる機能として注目されているのが「リコール」だ。Copilot+ PCで行ったほぼ全ての操作を5秒置きにスクリーンショットで記録し、時系列やアプリケーション別に表示してくれるので「あのとき開いたファイルの内容は何だっけ」というときに便利だ。AIを使った検索が可能なので、「赤いグラフが入ったスライド」「2カ月前くらいの会議の議事録」「野球について検索したときに閲覧したWebサイト」といったあいまいな質問で、探していた情報にたどり着ける。さながら優秀な秘書のようだ。

 リコールのAI機能はローカル処理され、データもPCのみに保存される。パスワードなどの機密情報を含むスクリーンショットは取得せず、保存された情報はいつでも削除可能だ。特定のアプリケーションやWebサイトを保存対象から除外することもできる。

photo リコール機能とライブキャプションのイメージ(提供:日本マイクロソフト)

 AIのローカル処理のメリットを実感できるのが「ライブキャプション」だ。Web会議や動画コンテンツの音声から字幕を生成する機能で、英語や日本語など40以上の言語に対応している。ほぼリアルタイムで字幕が表示される他、各種言語を英語に翻訳して表示することも可能。内容の理解促進や多言語コミュニケーションに役立つ。

 Webカメラの映像処理にもNPUが生かされている。Web会議やビデオ通話で「Windows Studio エフェクト」をオンにすると、背景のぼかし加工や明るさの自動調整などが可能。目線をそらしてもカメラ目線になっているように加工する「アイコンタクト」機能を使えば、手元の発表原稿を読んでいても相手に目線を向けているように演出できる。

クラウド処理だったMicrosoft 365 Copilot NPUのローカル処理に対応

 Copilot+ PCが従来のPCと見た目が異なるのが、キーボードに「Copilotキー」が追加されている点だ。Microsoftによると、キーボードのアップデートは1994年に「Windowsキー」を導入して以来だという。Copilotキーを押せばMicrosoft Copilotを即座に呼び出せるので、思考を止めることなくAIに質問できる。

photo Copilotキーのイメージ(提供:日本マイクロソフト)

 今後Microsoft 365 Copilotがローカル処理に対応する予定もある。Microsoft Excelなどに搭載されたAI機能をPCだけで実行できるので、データの保護やネットワーク環境などの面でさらに大きなメリットが生まれるだろう。

 法人向けCopilot+ PCの最新情報や機能については、2025年2月に開催される無料イベント「Copilot+ PC Day」で確認できる。Microsoftが提供する最新の AI ソリューションに関する基調講演を始め、各種機能のデモンストレーションや日本国内の主要PCメーカー9社が展開している最新のCopilot+ PCを試せるタッチ&トライブース、東京大学出身のAIエンジニアである安野貴博氏による特別講演など注目コンテンツが目白押しだ。Copilot+ PCの詳細を知りたい、導入を検討しているという人は参加してみてはいかがだろうか。

ビジネス×AIの最前線:Copilot+ PC Day開催

 「Copilot+ PCを使うメリットは何か」「ビジネスにどう生かせるのか」――そんな疑問を解消できるイベントが開催されます。Copilot+ PCの実機を試用したり、有識者らによる業務に役立つAI活用法の講演を受講したり、ビジネスを一歩前に進めるヒントが得られます。



イベント概要

  • 主催:日本マイクロソフト
  • 日程:2025年2月3日(月)午後0時〜午後6時半
  • 会場:東京国際フォーラム ホール B7/B5
  • 参加対象:AI やIT 戦略に興味がある方、経営・経営企画や情報システム担当者
  • 参加:無料(申し込みはこちら:https://aka.ms/CPDay


注目プログラム

▼オープニング

津坂美樹氏(日本マイクロソフト 代表取締役 社長)


▼未来を創るハイブリッドAI戦略

岡嵜禎氏(日本マイクロソフト 執行役員 常務 クラウド&AIソリューション事業本部長)


▼Copilot+ PCで変わるPCの世界

Gabe Gravning氏(Microsoft GM, Portfolio & Tech Sales, Device Partner Sales)


▼最新Copilot+ PCを使った革新的ソリューション

西脇資哲氏(日本マイクロソフト 業務執行役員 エバンジェリスト)


▼特別講演

安野貴博氏(AIエンジニア、起業家、SF作家)


▼最新デバイス展示とタッチ&トライコーナー




Copilot+ PC Day 協賛パートナー

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia AI+編集部/掲載内容有効期限:2025年1月9日