米国ガジェット系アプライアンスの“ゆるくて、ぬるい”デジカメフォトスタンド:プロフェッサーJOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと」!(3/3 ページ)
米国“IT系ガジェット”の世界には、PCの存在と関係なく、個人の生活とダイレクトに結びついているモノが多い。そんな「ゆるくて、ぬるい、アプライアンス」市場の中から、デジカメメディア専用の「ハイテク写真立て」を紹介しよう。
また「Desktop digital photo frame」には、縦置き、横置きを簡単に実現するための円筒形の金属スタンドが2個、そして、多少大きくて邪魔な黒いACアダプター、AVケーブル、USBケーブル、ドライバーCD(Windous98用)、32MバイトのMMCが同梱されている。
デジタルカメラ人口がまだまだPCユーザーの一部で構成されていた時代には、撮影された多くのフォトライブラリーは、PC内部のHDDに保存し、PCの画面で見たり、PCを経由してプリントアウトするというPC介入型の操作体系が一般的だった。しかしデジタルカメラユーザーが必ずしもPCユーザーとはかぶらなくなった現代、残念ながら、ビューイングでもプリンティングでも、PCは確実にそのセンターのポジションを失いつつある。
「Desktop digital photo frame」は、「複雑なトリミング」や、「微細なレタッチ操作」を必要としない限り、ケータイ電話やデジタルカメラの記録メディアをただ背面のメモリースロットに挿入し、ボタン1つ押せば、写真の表示やスライドショーの再生が始まる超便利なガジェットだ。名刺管理のためのロドレックスのように、多数のプリント写真の中からお気に入りの写真をマニュアル操作で選んで表示するアナログアルバムも素晴らしいが、Brookstone社の「Desktop digital photo frame」は、またそれとは違う感動を呼び起こす最新のデジタルアルバムとなるだろう。
「Desktop digital photo frame」は、ホームエンタテイメント環境のデジタルガジェットの目指す一つの方向性が「スタンドアローン(単一)駆動」「オプティマイゼーション(最適化)」、そして「オペレーション・フリー(無操作)」であることを教えてくれる商品だ。
竹村譲(Takemura Yuzuru)氏
超大型汎用コンピュータの営業職として日本IBM(株)に入社。 DOS/V生みの親として知られるほか、ThinkPad220から始まる一連のIBMモバイル製品の商品企画や戦略を担当。今は亡き「秋葉原・カレーの東洋」のホットスポット化など、数々の珍企画でも話題を呼んだ。「ゼロ・ハリ」のペンネームで、数多くの著作がある。 2004年3月、日本IBMを早期退職し、同年4月より国立高岡短期大学産業造形学科教授。より広範囲で自由な活動を目指し、教授職を辞職。現在は富山大学 芸術文化学部 非常勤講師。ブランドデザインやデザイン情報が専門。 また、IT企業や携帯キャリアの顧問などを勤める。ライフワークは、独自の「ブランド戦略」や「スローなIT戦略」を踏まえた「ワークスタイル変革」の研究と実践。
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