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「ゼロベース思考」と「時間対価値思考」平本メソッド・ピークパフォーマンス実践シリーズ(2/2 ページ)

「先延ばしを撃退する、5つのステップ」のファーストステップで参考にしたいのが、「ゼロベース思考」と「時間対価値思考」。しっかり学んで時間を活用しよう。

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 もう一度、先延ばしリストを見てください。ゼロベース思考で、「今からスタートするとしたら、やらないほうがいい」というもの。時間対価値思考で、「そこそこの満足感はあるけれど、あんまりメリットがない」というものがないでしょうか?

斎藤 う〜ん……大丈夫です……。

平本 すべての項目は自分の時給以上の価値がありますか?

斎藤 例えば「昨日の取材の原稿を書く」なんて、他の人にお願いのしようがないものがあるんですが。

平本 他の人に変えられない仕事は、自分にしかできない仕事で、時給に見合っているといえます。それはほかの人にはできないですよね。

斎藤 はい、他の人には頼めません。

平本 では、ほとんどないわけですね?

斎藤 はい……というか、他の人に任せられればいいんですが……。

平本 他に何がありますか? 「これは自分じゃなきゃ、できない」ものは。

斎藤 「技術開発部分の開発会社との連絡」が、まだ完全には終わってないです。

平本 それ、自分がやらなくてはダメですか?

斎藤 誰かにレクチャーして引き継ぐよりは、僕がやっちゃったほうが時間的にも早いかな、と思います。

平本 長い目で見て、どうですか?

斎藤 長い目で見たら、「僕がやりたい」です。

平本 やりたいんですね。じゃあ、やりましょう。でもそれ以外のことは、他の人に任せられる可能性があるんですよ。わかりますか? 今、おっしゃったこと以外は、可能性として人に任せることができるんです。

 ちょっと想像してみてください。今の2つのことしかやらない人間って、どんな人間ですか? そういうことしかしなくて、後はやらない。他のことは「レクチャーして教えて、人にやらせる」のは、どんな人間ですか?

斎藤 う〜ん、管理職っぽいのでしょうか……そんな感じです。

平本 一番自分が魅力を感じる言葉って、何ですか? 管理職でもいいし、マネージャーでもいいし、エグゼクティブマネージャーでもいいですが……

斎藤 そうですね……「誰かの成長を助けられる」、そんなイメージです。

平本 「誰かの成長を助ける人」。

斎藤 はい。

平本 そういうアイデンティティだったら、どうです? セルフイメージで、自分が「誰かの成長を助ける人」だと。

斎藤 いいですね、すごく。

平本 だとしたら、いくつか任せられそうですか?

斎藤 そうですね。

平本 こんな風に、セルフイメージを変えてもらわないとダメなんです。ちなみに、リストに書いていることを全部やっている人は、どんな人というイメージですか?

斎藤 すごく、つらそう、見ていてつらそうです。

平本 アイデンティティでいうと、どんな感じですか? つらそうな人、雑用係、なんでも屋……。

斎藤 疲弊している、疲れている人。

平本 「疲れている人」「疲弊している人」というのに対して、「人の成長を助ける人」にセルフイメージを変えてほしいんです。そうすることで、他の人に任せたり、最初に説明した、ゼロベース思考もさらにできるようになります。


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