鍵付きのLANケーブルでPCの盗難を防止する:3分LifeHacking
ノートPCの盗難防止対策は施したいが、仰々しいセキュリティワイヤーを取り付けるのはちょっと抵抗があるという場合、こうしたグッズを試してみてはどうだろうか。
プリンストンテクノロジーから発売されている「鍵付きLANケーブル」という製品がある。LANケーブルの両端に鍵が付いており、ハブのポートなどに差し込んでロックすることで、ポートから抜けなくなる機構を持った製品だ。
もともとは、敷設済みのLANケーブルを抜いてデータの盗聴や侵入を試みたり、あるいは私物のPCを社内のネットワークに繋ぐといった行為を防止するための製品である。ハブのポートがすべて塞がっている場合でも、LANケーブルを抜いて空きポートにアクセスポイントを接続してしまえば、無線LAN経由で社内のネットワークにやすやすと侵入できる場合がある。そうした悪意のある侵入を防ぐためのグッズ――というわけだ。
このケーブルのロック機構は、簡易なノートPCの盗難防止にも役立つ。本格的なセキュリティワイヤーを導入しなくても、ノートPCとハブをがっちりロックし、持ち出しを困難にしてくれるのだ。
もちろん、LANケーブルそのものをラジオペンチなどで切断してしまえば、物理的な盗難を防ぐことはできない。とはいえ、現在市販されているセキュリティワイヤーの中には、時間さえかければラジオペンチで切断可能な製品も多く、必ずしも万全とはいえないのが実情だ。こうした悪意に対しては、ワイヤーであってもケーブルであっても無力なことは変わりなく、実質的な差はあまりないといえるだろう。
とはいっても「ノートPCを持ち去るためには、ケーブルを物理的に切断しなくてはいけない」という心理的なハードルを設けるのが目的であるのなら、この鍵付きLANケーブルでも一定の効果があるといえるのではないか。例えば、同僚によるオフィス内の共有PCの持ち出し防止対策を考えるのであれば、仰々しい本格的なセキュリティワイヤーを導入しなくとも、この製品が備えるロック機能だけで事足りるはずだ。
一般的なセキュリティワイヤーは、束ねられた何本ものワイヤーが露出しており、見るからに物々しい雰囲気が漂っている。和気あいあいとしたオフィスの雰囲気を損ないかねないし、美観にも影響があるだあろう。そんな“悪影響”がイヤでセキュリティワイヤーを導入を見送っている場合、こうした製品で代用するのも1つの方法だろう。
製品 | 鍵付きLANケーブル PTC-LPLGシリーズ |
---|---|
URL | http://www.princeton.co.jp/product/network/ptclplg.html |
発売元 | プリンストンテクノロジー |
価格 | オープンプライス |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.