秋風! 中国オフィスソフトの季節がやってきた――:Biz.ID Weekly Top10
いざ勝負の秋(とき)――。9月のキングソフトに続き、MS Officeそっくりの中国製オフィスソフトがまたもやリリースされる。
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9月に中国の大手ソフトメーカー・キングソフト(金山軟件)の日本法人・キングソフトが、マイクロソフトのOfficeと互換性のある統合オフィスソフト「Kingsoft Office 2007」を発表したのは記憶に新しい(9月21日の記事参照)。
今回のTop10の集計期間最終日にあたる10月16日には、中国政府も出資するエバー・モアソフトウェアが開発した「EIOffice2007」の国内販売も発表された(関連記事参照)。集計期間の最終日だったことやキングソフトに1カ月ほど遅れる形ではあったが、Top10では堂々の1位を占め、読者の関心が高いことをうかがわせる結果になった。
そもそもオフィスソフト市場はマイクロソフトの牙城を崩そうと、国内企業ではジャストシステムなど、海外でもオープンソースのOpenOffice.orgなどの各社・各団体がしのぎを削っている厳しい市場でもある。Kingsoft Office 2007は4980円という低価格を武器に、EIOffice2007は価格こそ1万7800円と比較的高価だったものの、マイクロソフトのOfficeにはない1つのウィンドウ内でワープロ、表計算、プレゼンテーションが作成できる機能などで勝負するという。
いにしえの三国時代、孫権と劉備が率いる呉蜀連合軍が強国であった曹操の魏を打ち破ったのが赤壁の戦い。決戦はちょうど今頃と同じ秋だったといわれる。漢字では重要な時を「秋」と書く。満を持して、日本のオフィスソフト市場に新規参入を果たした中国系ソフトが、これから市場に与えるインパクトも楽しみだ。
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