Biz.ID執筆陣に「今年読んだ本のベスト」「買ったもののベスト」「実践したLifeHackのベスト」を聞く、今回の年末企画。連載「デジタルワークスタイルの視点」の著者徳力基彦氏に各ベストを挙げてもらいました。
Q1:今年読んだ本の中でベストだったものを挙げ、どんな方にお勧めか教えてください
フラット化する世界 トーマス・フリードマン、日本経済新聞社、上下
個人的に今年最も納得できたのはこの本です。
日々ネットで起こっている変化を身近に感じている人であれば、この本で書かれているような変化の現象のいくつかは実感し体験しているとは思います。しかし日本のインターネットだけを中心に見ていると、世界にはまだまだ見えていない部分が多数あることに気づかされます。
世界がフラットになる過程で、日本では「格差社会」という言葉が流行り言葉になろうとしているのは実に皮肉なことです。私のように、これから自分が、どのような成長や変化をしていくべきなのか不安で仕方がないという人には必読書だと思います。
Q2:今年買ったものの中で、ベストだったものを挙げて、どんな方にお勧めか教えてください
ニンテンドーDS何を今更という話ですが、やはり今年買って最もインパクトがあったのは「ニンテンドーDS」です。
もちろん自分が根っからのゲーム好きというのもあるのですが、ただの漢字書き取りや算数の問題を日々の楽しみに変えてしまう「脳トレ」や、多くの人が敬遠しがちだった英語のヒアリングも楽しくする「えいご漬け」など(11月8日の記事参照)。あらためて勉強でも仕事でも楽しみながらやることがいかに大事かと言うのを痛感させてもらいました。
私のように、自己啓発と自分に言い訳をしてでもゲームをしたいという人にお勧めです。
Q3:今年実践したLifeHackの中で、ベストだったものを挙げて、どんな方にお勧めか教えてください
ブログに読書メモライフハックというのとはちょっと違うかもしれませんが、やってみて良かったと思っているのは、これまで漫然と読み流していた本から、自分が気になったポイントや印象に残った言葉をブログにまとめるブログ読書メモです。
書き写す過程で、再度自分の中でその言葉を理解しなおすことができますし、後から「あの本に確かこんなことが」と思ったときに手軽に検索できるようになりました(上記の「フラット化する世界」のコメントもそこから抜き出しています)。
私のように本は読んでるんだけど、どうも身についていない気がすると思っていた人にお勧めです。
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