電卓の税計算機能をほかの計算にも活用する:3分LifeHacking
最近の電卓の多くには、消費税の税計算機能が付属している。これを応用すれば、決まった率の乗算をワンタッチで行うことができる。
1989年の導入からおよそ約20年、すっかり定着した感のある消費税。消費税の計算機能がついた電卓も今ではメジャーな存在となった。いつか来るであろう税率アップを見越してか、最近ではユーザーが自由に税率を設定できる機能がついた電卓も多い。
電卓の税率計算機能ではたいてい、あらかじめ税率(現在であれば5%の「5」という数字)が登録されており、キーを押すことで「×1.05」の結果を出力するようになっている。つまりキーを1つ押すだけで、一定の値を掛けた数値が出力できるのだ。
さて、この税率計算機能を税率計算“以外”にも利用してみよう。例えば商社などで、販売店に卸す際に仕入価格に30%を利益として乗せるルールがある場合、予め上記の税率に「30」という値を入力しておけば、ワンクリックで卸価格を算出することができる。わざわざ[×][1][.][3]と4つものキーを押さなくても、決まった乗算であれば、キーを1つ押すだけで済むわけだ。
また、こうした電卓の中には、内税方式に対応した機種もある。上とは逆に、キーを押せば税抜価格を算出してくれるというものだ。これを使えば、販売価格をもとに原価を算出することも可能だ。PCを使っている場合はExcelで対応すればよいだろうが、外回り先など、PCがない現場で作業する際には非常に重宝する。
惜しむらくは、同時に1つの値しか登録できないことと、乗算(×)にしか対応していないことだが、アイデア次第で応用が利くハックであることは間違いない。税計算については携帯電話でも可能な端末があるので、そちらもチェックするといいだろう(2004年2月の記事参照)。いろいろと工夫してみていただきたい。
テーマ | 使った電卓 | Amazonでの価格 |
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税率計算機能をほかの計算にも活用する | シャープ製の計算ドリル付き電卓(EL-BN611-X) | 1797円 |
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