第3回 待ち時間をなくすための軽快アプリケーション:“PCで仕事”を速くする(2/2 ページ)
最もお手軽に仕事の速さをアップするにはPCの操作速度を上げればいい。それを実現する練習いらずの方法の1つが、シンプルに“高速に起動”するアプリを使うことだ。
Windowsに元々含まれる、軽快アプリケーション
メールにWordファイルが添付されていると、「Wordか……」と落胆する(だけでなく、見るのを後回しにする)記者や編集者がIT業界には多い。Wordを起動することを考えると、その重さに辟易するというわけだが、実は対処法もある。
Windows XPのProgram Files\Windows NT\Accessories内にある、「wordpad.exe」を使えば、文字中心のWordファイルなら開ける可能性が高い。しかも、起動は超高速である。文字ベースなら編集も可能だ。
年々高機能化するWindows Media Playerも、実は軽快に動作するバージョンが残っている。Windows XPのProgram Files\Windows Media Player内にある、「mplayer2.exe」は、バージョン6.4のWindows Media Playerだ。コーデックさえインストールされていれば、普通のMPEGやAVIはもちろん、DivX動画などもほぼ再生できる。
最新のMedia Playerとは違い、著作権保護(DRM)の種類によっては対応できていない(つまり再生できない)ものもある。またジュークボックス機能や音楽CDリッピング機能がないなど、動画再生の単機能アプリケーションだが、それが逆に軽快。「とにかくこの動画をちょっと再生したいだけ」というときには重宝する。
SendTo、Editメニューに登録
こうした“軽い”アプリケーションの使いこなし方として、導入法を2つ紹介したい。というのも、軽いアプリケーションは機能が制限されていることが多く、高機能版と簡単に使い分けられるようにしたいからだ。
つまり、「DOC」ファイルを開くときに、「Word」で開くのか「Wordpad」で開くのかを簡単に使い分けたい。
1つは「SendTo」フォルダにショートカットを入れておくこと。すると、ファイルを右クリックして現れる「送る」の先にアプリケーションが表示され、ファイルを簡単に開くことができる。「SendTo」フォルダは、「Documents and Settings\ユーザー名\sendto」にある。
2つめは、コンテキストメニューのショートカットに登録するやり方だ。ファイルを右クリックすると現れるメニューには、「開く(O)」のほかに「編集(E)」というメニューが存在する。この「編集(E)」を重いアプリケーションに割り当ててしまえばいい。Wordを例に取ると、ダブルクリックすると「Wordpad」が起動し、「編集」を選ぶと「Word」が起動するよう設定するのだ。
やり方を手順を追って説明しよう。まずマイコンピュータを開いて、「ツール」−「フォルダオプション」を開き、「ファイルの種類」タブを選択する。設定した拡張子(テキストならTXT、WordファイルならDOCなど)を選び、「詳細設定」ボタンを押す。ここで変更したいアクション項目──「開く」「編集」などを選択して「編集」ボタンを押す。そして、「アクションを実行するアプリケーション」を選ぶだけだ。
先のWordの例でいうと、「開く」を「Wordpad.exe」に設定すれば、ダブルクリックしたときにはWordpadでファイルを高速に閲覧でき、編集したいときは右クリックして[E]でWordが起動するようになる。
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