GTDなどの手法を活用して仕事を効率化するには、1つのタスクにどのくらいの処理時間がかかるかを把握することが重要だ。そのためには、タスクの処理スピードを1つずつ記録して吟味する必要があるが、いちいちストップウォッチで作業時間を計り、作業内容とともに書き留めていくのは面倒で、なかなか手が出ない。
また、作業日報の記入が会社で義務付けられている場合、1日の作業がすべて終わってからまとめて記録しようとすると、当日の作業内容をなかなか思い出せないことも多い。「その都度メモをとれ」と上司は言うかもしれないが、言うは易し行うは難しで、作業中にメモするのはかなり億劫だったりする。
そんな時に便利なのが作業時間計測ツール「WorkTimer」だ。「電話応対」「書類作成」「会議」など、あらかじめ登録しておいた項目について、マウスでワンクリックするだけで作業時間の記録開始/停止が行えるのである。いちいち時計とにらめっこしながら表計算ソフトに記入していく必要もない。
表示はツールバー形式。自動的に隠す設定も行えるので邪魔にならない。バーの幅などは固定となり、あまり詳細な設定ができるわけではないが、例えばGoogleデスクトップのツールバーを画面右端に表示している場合は本ツールバーを左側に配置できるなど、ことレイアウトについては融通が利く。
このソフトが秀逸なのは、記録した作業時間を日次/週次/月次で集計してテキストファイルに書き出せること。作業月報への転載も簡単に行えるわけだ。日々雑務にどのくらいの時間がかかっているかを把握することで、1日の就業時間、例えば8時間だとすると、そのうちタスク処理に割り当てられる時間がどのくらいあるのかを正確に理解できるのである。
ソフト名 | 対応OS | 価格 | 作者名 |
---|---|---|---|
作業時間計測ツール「WorkTimer」 | Windows 2000/XP | 無料 | nTak氏 |
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