ソースネクスト、オンラインオフィスのThinkFree日本語版を提供
ソースネクストはオンラインオフィスサービス「ThinkFree Online」を日本語化した「ThinkFree てがるオフィス」β版の提供を開始した。現在日本語化は一部のメニューにとどまっているが、9月に提供する正式版で完了する予定。
ソースネクストは、米ThinkFreeと提携し、全世界で約27万人が利用しているオンラインオフィスサービス「ThinkFree Online」を日本語化した「ThinkFree てがるオフィス」β版を5月14日に提供開始する。現在、日本語化は一部にとどまっているが、9月に開始する正式版では日本語化を完了させ、日本語フォントなどの調整を完了して有料のサービスも開始する予定。さらに、秋にはオフライン環境で使えるパッケージ版を提供する。
ThinkFree てがるオフィスは、無料でワープロ、スプレッドシート、プレゼンテーション作成機能が利用可能で、オンラインに1Gバイトのファイルを保存できるオンラインのオフィスサービス。操作画面をマイクロソフトの「Office 2003」に似せ、キーボードショートカットなども統一性を持たせた。ファイルの読み込みに関しても「高い互換性を保っている」という。ただし「Office 2007」形式のファイルには現在のところ対応していない。
Googleのオンラインオフィスと比較したThinkFreeの優位性について、ThinkFreeのT.J.カンCEOは「ある人が今まで使っていたソフトウェアを全部やめて、Google製品だけを使って生活しようとした。しかし、Google Docs & Spreadsheetsではメールで受け取ったExcelやPowerPointのファイルをうまく開けなかった。そのことをGoogleに申し入れたら、Googleは『周りの人もみんなGoogle製品を使えばいいのです』と答えたという。まわりの人がみんなGoogle製品だけを使っていればGoogle製品も便利だろう。しかし、実際にはほとんどの人はマイクロソフトの製品も使っている。そこで、操作画面などに互換性を持たせたThinkFreeが役に立つ」と話した。
9月に提供予定の正式版については「まだ詳細は決まっていない」としながらも、フォントなど日本語化のチューニング、Office 2007形式への対応などを予定として挙げた。有料版は、オフラインでも利用可能で、オンラインになった時にワンクリックで同期する機能や、データ保存領域を無料版の1Gバイトより増やすことなどを検討している。
また、5月8日にオフィス文書の共有サイトとして立ち上げた「ThinkFree Docs」(5月9日の記事参照)には、インプレスジャパンとエクスメディアからひな形などのコンテンツ提供を受ける。
ThinkFree てがるオフィスの利用者は初年度100万ユーザー、3年で400万ユーザーを目標とする。
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