新しいメンバーと早く意気投合するには?【問題編】:シゴトハック研究所
新規事業プロジェクトに新しいメンバーを迎えたIT商事。新メンバーを早くチームに馴染ませるための、ある手法とは……。
前回に引き続きノリオ課長が陣頭指揮を執る部門横断の新規事業プロジェクトの1コマ。今週から、カホコさんもこのプロジェクトに加わることになったようです。
カホコさん 4月に入社したカホコと申します!
タカフミ君 カホコさんは、いま僕と同じ部署で一緒に仕事をしていて、学生時代にインターンの経験があるんです。
ノリオ課長 へぇ、それは知らなかった。心強いね。
ヒロシ主任 そうなんです。PCスキルは私よりも断然上ですよ!
ノリオ課長 ふむふむ、ますます頼もしいね。
タカフミ君 ところで最近読んだ本で知ったのですが、「他己紹介」っていう方法があって、今回のカホコさんのパターンに合うと思うんですよね。
ヒロシ主任 それはどういう方法なの?
タカフミ君 たとえば、僕がここにいる皆さんの前で、カホコさんのことを紹介するんです。カホコさんが自分で自己紹介をする代わりに、僕が紹介するから「他己紹介」ですね。
ヒロシ主任 ふーん。
タカフミ君 自分で自分のことを話すのではなく、普段から自分のことをよく見ているような同僚に紹介してもらう方がいいんですよ。
ヒロシ主任 それはどうして?
タカフミ君 たとえば、今回の場合は皆さんがこれから一緒に仕事をしようとしているカホコさんのことを知ろうとしていますよね。ということは、カホコさんに自分の口で自己紹介してもらうよりも、普段カホコさんと一緒に仕事をしている僕がカホコさんの第三者から見たパーソナリティを紹介する方が、皆さんにとってはより具体的なイメージが伝わりやすくなるんです。
ヒロシ主任 なるほど! タカフミ君がみんなの「知りたい」を代表しているようなものになるわけだ。
ノリオ課長 タカフミ君、よく勉強しているみたいだね。よし。じゃぁ、僕からは他己紹介に加えて、もう1つ。今回みたいに、チームに新しいメンバーが入ってくる時の課題としては、その新メンバーがいかに早くチームに馴染めるかというのがあるよね。今後も同じようなケースはあるだろうから、1つ方法を紹介しよう。
タカフミ君 お願いします!
ノリオ課長 簡単に言うと、チームメンバーが新メンバーに対して、どのような質問をするかがカギになるんだ。
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2007年上半期の連載を振り返り、トピックを再確認するとともに、自分という“他人”を思い通りに動かす方法を考えます。
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