ペア・ワークの倦怠期を乗り切るには?【問題編】:シゴトハック研究所
互いの仕事ぶりを公開しながら進める「ペア・ワーク」。最初は効果が出ていましたが、どうしてもマンネリ化してきてしまいます。ここを乗り切るにはどうしたらいいでしょうか?
ペア・スケジューリング(6月15日の記事参照)やペア・ミーティング(6月22日の記事参照)を駆使して、お互いの仕事を公開しあいながら仕事を進めているタカフミ君とカホコさん。でも、ここに来てマンネリ化が生まれ、当初得られていたような効果が薄れているようです。
タカフミ君 カホコさん、最近仕事は順調ですか?
カホコさん え、えぇ。いつもGoogleカレンダーで見ていただいていると思いますけど、あんな感じで、ワタシ的には順調……だと思ってますけど。
タカフミ君 そうかー。いやぁ、なんか最近はイマイチ乗り気になれなくてさー。始めた頃はけっこうノリノリだったんだけどなぁ。
カホコさん もしかしてマンネリですか?
タカフミ君 そうかもしれない。最初は自分のスケジュールが誰かに見られている! と思うとものすごくプレッシャーになって、カーッとやる気になってたんだけど……。
カホコさん それが普通になっちゃいますよねー。実は私も……。
タカフミ君 やってもやらなくても、特にご褒美やペナルティがあるわけじゃないからなぁ。
カホコさん ですよね! 私も最初のうちは心地よいプレッシャーだなぁと思っていたんですけど、だんだんと慣れて来ちゃいました。それで、「ちゃんと予定どおり終わった時にはお菓子を食べてもいい」っていうルールを作ったんですけど……。
タカフミ君 へぇ〜。それはよさそうだね。
カホコさん でも、終わらなくても食べちゃうんですよね。
タカフミ君 あぁ〜。
ノリオ課長 そうやってご褒美を用意するのも1つの方法だけど、カホコさんの言うように、終わっても終わらなくてもご褒美にありつけてしまうという問題があるよね。
タカフミ君 仕方がないですよ。アメとムチの両方を自分でコントロールできちゃうわけですから。
ノリオ課長 まさしくその通り。「自作自演」になっちゃうわけだからね。
タカフミ君 やはり人はどんなことでもいつかは飽きるものなんだなぁ、とことを改めて痛感しています。
ノリオ課長 ちなみに、飽きてしまうのはなぜだと思う?
カホコさん ずっと変わらない感じがするから、かなぁ。
ノリオ課長 それはあるね。もっといえばどういうことだろう?
タカフミ君 展開が読めちゃうから、ですか?
ノリオ課長 そう! まさにそこにヒントがあるんだ。
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