IEで日本語が入力できなくなったら試したい5つの方法:3分LifeHacking
Internet Explorerを使っていると、「あれ、日本語が入力できなくなっちゃった」というケースがあったりする。日本語を入力しようと、[半角/全角]キーを押しても半角英語の直接入力のまま。さてどうしよう──。
Internet Explorer(IE)を使っていると、「あれ、日本語が入力できなくなっちゃった」というケースがあったりする。日本語を入力しようと、[半角/全角]キーを押しても半角英語の直接入力のまま。[Alt]+[半角/全角]キーを押しても日本語入力に変わらないし、[変換]キーや[カタカナ・ひらがなキー]キーを押しても反応がない。
実はこの問題、MS-IMEとアプリケーションの組み合わせに原因がある。マイクロソフトによれば、MS-IME 2003を含む以前のバージョンでは、MS-IMEが入力すべきアプリケーションを正しく認識できないケースがあり、そのため日本語の入力ができなくなってしまうという。編集部の環境ではWindows XP SP2、IE 6/7、MS-IME 2003で発生した。IE以外にもOfficeなどのアプリケーションで発生する可能性があるという。
さて、この不具合を回避するにはどうしたらいいのだろうか。分かりやすい方法は、Windows Vista環境でMS-IME 2007を使うこと。MS-IMEとの組み合わせが問題なので、Windows XP環境であっても、MS-IME 2007だけでも導入することで防げる可能性が高まようだ。そもそもATOKなどのほかの日本語入力システムを導入するのも方法だろう。
とはいえ、Windows VistaやATOKの導入にはお金もかかるし、Vista PCに至っては会社のネットワーク環境によっては接続できないケースもある。MS-IME 2007を単体で導入するとしても、新しいシステムだけに評価が定まっていないのも懸念だ。
実は、いつも使っているWindows XPとMS-IME 2003の環境でも、「IEで日本語入力できない問題」を回避できるのだ。まず、マイクロソフトから教えてもらった方法を紹介しよう。音声入力や手書き入力などのMS-IMEの入力支援機能を停止することである。
MS-IME 2003の設定は、言語バーを右クリックし、ショートカットメニューの[設定]を選択。[テキストサービスと入力]のダイアログボックスで[Microsoft IME Standard 2003]を選択してから、[プロパティ]ボタンをクリック。[互換性]タブを選び、[詳細なテキストサービスを使用しない]のチェックボックスをオンにして[OK]ボタンを押す。PCを再起動して設定完了だ。MS-IME 2002を含む詳細な設定方法は、マイクロソフトの技術情報を参照してほしい。
「設定が面倒くさい」という人や、手書き入力などの入力支援機能も使いたい人もいるはずだ。問題の発生を防ぐ方法ではなく、発生した問題を解決する対処療法的な対策であれば、マイクロソフトの公式な回答ではないもののいくつか方法がある。
まず、IEのアドレスバーに何らかの文字列を入力する。これでも日本語が入力できなかったら、[表示]から[エクスプローラバー]の[お気に入り][履歴]など、何でもいいから選んでみよう。これでもダメなら、[Ctrl]+[F]でページ内検索をしてみよう。この際、検索ダイアログを表示したままWebページ内の入力フィールドに日本語入力を試みるのがポイントだ。筆者が試したところ、これでも日本語入力ができないケースもあった。その場合は最後の手段。IEを再起動するのである。いずれも完全ではないが、突然日本語が入力できなくなった時には試してみるといいだろう。
方法 | |
---|---|
マイクロソフトから聞いた予防法 | MS-IMEの入力支援機能を無効にする |
対処法その1 | アドレスバーに入力してみる |
対処法その2 | エクスプローラーバーを開いてみる |
対処法その3 | ページ内検索してみる |
対処法その4 | IEを再起動する |
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