“もったいない”キーを活用する:3分LifeHacking
[ScrLK][Pause][Insert]──。これらのキーを今年何回押しましたか? あまり使われていないキーの役割を知り、それでも必要ないなら別の用途に使ってしまおう。
Biz.IDが常々主張しているのは、仕事を速くしたいならマウスではなくできるだけキーボードを使って操作をするということ。叩いて叩いて指に覚え込ませたキーボード操作は、ポインターを目で追うマウス操作よりも格段にスピードがアップする。
そういった趣旨でこれまでもキーボードショートカットについての記事を多数掲載してきたが、今回は少し視点を変えて、“単体のキー”に焦点を当ててみたい。
こんなキー、押したことがありますか?
ScrLK。呼び名はScrollLock (スクロールロック) キー。一番の日陰者が、このキーかもしれない。どんな機能があるかといえば、Excelを開いているときに[ScrLK]を押すとカーソルキーでスクロールができるようになる。逆にいうと、「あれ、Excelの動作がおかしい?」というときには[ScrLK]を疑う……という使い方のほうが多いかもしれない。
Pause。呼び名はPause(ポーズ)キー。マイクロソフトによると、「Windowsの起動画面が表示されていない場合、Pauseキーを押すと画面を停止させることができます」。これはどういうことか。DOS時代にはまれに使うこともあったのだが、BIOSやDOSでは、[Pause]キーを押すと“待ち”状態に入り、[Enter]を押すまで待機してくれる。ほかにも、マクロ登録などで「登録終了」を意味するキーとして使われる場合もある。
Insert。呼び名はInsert(インサート)キー。文字の入力モードを切り替えるキーだ。文中にカーソルを置いて文字を入力すると、通常は間に割り込むように入力されるが、[Insert]キーを押すと上書きするようになる。Wordなどで配布された申し込み用紙などで、名前を入力していったら右の(印)という文字が右に押し出されてしまった──という経験はないだろうか。こんなときに[Insertキー]を押して上書きモードにすれば、マス目からはみ出さないよう入力できるわけだ。
そのほか謎のキーとしては[SysRq]がある。こちらはWindowsで役割を持っていることはまずなく、ワークステーションやLinuxで使うようだ。
日本語キーボードには不思議なキーも多く、例えば右下に配置された[ろ]キーは、普通に押すと「¥」が入力され、[¥]キーと動作が同じに見える。ところが[Shift]+[ろ]を押すと[_]が入力できる。なぜ普通に押しただけで[_]が入力できないのかはナゾだ。
活用するならキー割り当て
上記のような不思議なキーを、あるけど使わない──というのもいい。しかし、もったいないと思うなら、キー割り当て変更ソフトを使って、[ScrLK]や[Pause]に違うキーを割り当ててしまおう。
お勧めは「Change Key」。レジストリに設定を書き込むことで割り当てを変更し、常駐しないソフトだ。
筆者は、[ScrLk]キーにテンキーの[+]を割り当てている。というのも、Excelを便利に使うためだ。Excelで計算式を入力するときには、最初に[=]を入力する人が多いだろう。初期のExcelはマウスで簡単に[=]を入力できたのだが、いつの間にかなくなってしまったのだ。実はExcelは[=]の代わりに[+]を使ってもいい。そこで[ScrLk」に[+]を割り当ててみたわけだ(=は割り当てられない)。これで、ワンキーで簡単に[+]が入力できるようになった。
そのほか、筆者は[Ctrl]と[CapsLk]も入れ替え、誤ってカナ入力モードになってしまうのを防ぐため[カタカナ]キーは[半角/全角]に割り当てている。ぜひ皆さんもお勧めのキー割り当てを教えてほしい。
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