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第6回 TREES──聴衆の質問に答えるときの心がけ:リストのチカラ
話しているときも緊張しますが、終わったあとの質疑応答が、プレゼンテーションで最も気が張るタイミング。その心得を覚えておきましょう。
- Thank - 発言してくれた人に感謝する
- Restate - 発言者が言ったことを言い直す
- Encourage - しっかり答えることによって、発言を奨励する
- Ensure - 発言してくれた人が納得したか確かめる
- Stay - 誠実でありつづける
※引用元:『最高のプレゼンテーション―心をつかむ見せ方、話し方』
プレゼンテーションも、リアルタイム性が高い仕事の1つです。話している時も緊張しますが、最も緊張するのは質疑応答の時間ではないでしょうか。そこで、質疑応答の心得がまとまっている短いリストをご紹介します。
最後の“Stay”がやや抽象的ですね。わたしは、(批判的な質問などで)場の雰囲気が乱れそうになっても常に建設的に、誠実に対処すること、と解釈しています。
良いリストではありますが、本番で「T、R、E、E、S……」と思い出しながら質疑応答ができるかというと、やはり難しい。そこで、日本語で私家版を作ってみました。
質疑応答のあいうえお
- ありがとう、を忘れない(一期一会。質問してくれたこと自体に感謝する)
- 言い直す(自分の理解に言い換えれば答えやすくなる)
- 促す(質問を歓迎する。「他にございませんか?」)
- 円満に(厳しい質問にも建設的に。勝負をするな)
- 落ち着いて(壇上の自分が全て。知ったかぶりはNG。困ったら「宿題」に)
*ListFreakというサイトについて
本文中、*ListFreak(リストフリーク)というサイトに触れている部分があります。*ListFreakは2005年11月に開設したリスト収集・共有・活用サイトです。
*ListFreak - 世の中の知恵やコツを「リスト」で共有するサイト
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