複数のアドレス帳を統合して普段使い「Ripplex」:3分LifeHacking(2/2 ページ)
久しく決定打がなかったアドレス帳ジャンルに、オンラインの利便性と、オフラインのメリットを併せ持った「Ripplex」が登場。自動同期で、Win/Mac両対応。
Ripplexからメール、Skype、電話、地図確認
もう1つは純粋にソフトとしての使い勝手の良さ。「あ」の欄のタブをクリックして……というような、変に現実の住所録のアナロジーを使うのではなく、検索ボックスにワードを入れると、瞬時に当てはまる友人だけが表示される。
この検索、超高速なだけでなく、全文検索を行っているところがすごい。例えば、
- 電話番号の一部を入力すれば、その番号が含まれる友人を全部表示
- 「.co.jp」と入力すれば、メールアドレスに「.co.jp」が含まれる友人全部を表示
- 「アイティメディア」と入れれば、どこかの項目に「アイティメディア」が含まれている人をすべて表示
- メモ欄に会った日付を入れておけば、「3/7」と入力すれば3月7日に会った人がすべて表示される
と高速かつ柔軟だ。
さらに、アクセスしたい人を見つけたら、名前の脇にあるメールアイコンをクリックしてみよう。メールアドレスを選択するポップアップが表れ、「メールを送る」ボタンを押せば標準設定してあるメールソフトが起動する。同様に電話番号を押せば、Skype Outのポップアップが起動し、ここから直接Skypeで電話をかけることができる。
つまりさまざまなコミュニケーション手段の入り口になってくれるわけだ。
なぜWebサービスではなくローカルアプリケーション?
しかし、これだけSaaSやWebアプリケーションが流行する中、なぜいまローカルのインストールが必要なアプリケーションなのか。
「われわれは絶対にユーザーのデータを握らない。それが重要なんです」とリプレックスの直野典彦社長は言う。Ripplexはサーバを通じてデータの検索や情報の更新を行うが、サーバにアップするのはハッシュ値だけ。つまりサーバを管理するリプレックスでは、データの中身を原理的に見られないようになっている。
誰もがオンラインで最新のアドレス情報をやりとりできる世の中は便利。しかし「どんなに中立な機関だとしても、そこがすべての人たちのデータを握っているのはイヤですよね」と直野氏は話す。これがデータを持たざるを得ないWebアプリケーションではなく、ローカルアプリケーションを選んだ理由だ。
ただしサーバを介して、複数のPCやMacで自分のアドレス帳を共有することは可能だ。内容も自動的に同期してくれる。動作速度やオフラインで動くところはローカルアプリケーション、複数PCの同期や友人のデータの自動更新を行うところはWebアプリケーション。両方のいいところを取りまとめたのがRipplexだと言えそうだ。
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