ほめる10則
- 相手の長所や美点に目を向ける
- ほめ言葉に実感を込める
- 具体的にほめる
- うまくいったその瞬間にほめる
- 当たり前のことを実行している人をほめる
- 相手の欠点をほめる
- 結果だけでなく、プロセスもほめる
- 第三者を通して間接的にほめる
- 電話やメモを使ってほめる
- ほめた後に、次の目標を示す
※『ほめニケーション能力磨くには』(日経プラスワン 2005年10月1日)より。話し方研究所会長 福田健氏の話から作成
しかる5則
- 詫びる気持ちでしかる──偉そうな態度、言い方をしない
- 受け入れ態勢を作る──最初にほめるなど、苦い薬を飲みやすくする
- 「明るく」「短く」しかる──ねちねちしからない、一度にあれもこれもしからない
- 何をしかるか事前に明確に──その場で感情的にしからない。どういう場合にしかるのか事前に基準を明確にし、伝えておく
- よく聞いてからしかる──やむをえない事情があるかもしれないので、事実をよく確かめた上でしかる
※『話す技術 書く技術』(『週刊ダイヤモンド』2006年05月13日 号 p41)より。話し方研究所会長 福田健氏の話から作成
「ほめる10則」では、「相手の欠点をほめる」という項目が気に入りました。読み手に考えさせる効果の高い一言ですね。実際、いろいろと考えてしまいました。例えば遅刻魔に「遅刻するなんてえらい!」とほめ殺せということか? もちろんそうではないはず。
欠点も、長所が行き過ぎた結果と考えてみれば、そこにほめる余地を見いだせます。遅刻しがちなのは目の前のことに「集中」し過ぎるから、仕事が遅いのは「丁寧」過ぎるから、などなど。しかるにしても、そこまで考えてしかることができれば、長所まで矯めてしまわずにすみそうです。
「しかる5則」でハッとさせられるのは、「詫びる気持ちでしかる」。例えば上司として部下を、「詫びる気持ちでしかる」。これはどういうことでしょうか。
会社の上下関係は、社会的に与えられた一時的な役割分担にすぎない。しかるに至った原因の一部は、自分が上司の役をうまくこなせなかった点にもある。そう考えれば、自然と「詫びる気持ち」でしかれるのかもしれません。
子どもも、天からの授かりものという言い方をします。親という役割を与えられたと考え、謙虚にしかりたいと思います……。
ほめ方、しかり方は自分のスタイルに合ったやり方がありますので、このリストはどんどん自分なりに修正して用いてください。
*ListFreakというサイトについて
本文中、*ListFreak(リストフリーク)というサイトに触れている部分があります。*ListFreakは2005年11月に開設したリスト収集・共有・活用サイトです。
*ListFreak - 世の中の知恵やコツを「リスト」で共有するサイト
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.