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インタビュー

世界でウケるサービスを作って、売却してみたい──taskit.jp・mizzuさんひとりで作るネットサービス(3/3 ページ)

「世界一直感的なグループウェア」を目指して作ったtaskit.jp。せっかく作ったからには、ビジネスにしたいと意気込む。ひとりでネットサービスを作って売却してみたい、と話すmizzuさんが歩んできた道とは。

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 そうした「ゆるい」環境のなかで、おのおのがサービスを作りだしていくのがロケットスタートである。mizzuさんも自分で何か作らなくては、と感じていた。そのころ会社ではグループウェアについて検討しており、コストを抑えるためにオープンソースのプログラムをインストールしてみた。

 「これがすごいエラーを吐きまくって……。これなら自分で作った方が早いな、と思い立ちました」。それがきっかけで生まれたのがtaskit.jpである。このサービス、Webブラウザだけで使える付せんサービスといった方が分かりやすいかもしれない。ぺたぺたと付せんを張り付け、テキストや画像を埋め込んでいける。JavaScriptを駆使して2週間で作りあげた。

 ただ、このインタフェースはグループウェアに近いのではないか、とmizzuさんは考えている。「ポイントは背景だと思います。例えば背景をカレンダーにして付せんを張り付ければスケジューラになります。また背景を個々人のプロフィールにすれば伝言板になりますし、背景を重要度と緊急度のマトリックスにすればタスク管理に使えます」

 数週間でプログラムを組み上げ、ロケットスタートのチャットで紹介した。「面白いね」「こういうのは海外でウケるかもね」といったフィードバックをもらった。世界でウケるかも、というところにぐっときて「世界一直感的なグループウェア」としてみた。

 世界でウケるサービスを作って、いずれ売却してみたい――mizzuさんはそう考えてもいる。自分の時間をつぎ込んでサービスを作るからにはビジネス化も考えるべきだが、日本よりも海外のほうがそうした土壌ができているのではないか、と漠然と感じているのだ。「ひとりでネットサービスを作って売却、という経験をぜひしてみたいところです」

他人には興味なし。でもWikipediaは……

 “使うツールは極力カスタマイズしない”主義のmizzuさん。普段はMacBook Proを使い、家ではWindowsも使うが、特に変わったツールは入れていないという。よく使うのはSkype。起きている間はほぼオンラインにしておき、チャットでロケットスタートのメンバーや友人と連絡を取り合うという。

 珍しいのはケータイを持ち歩いていないこと。困りませんか? と聞くと「それほど……」という答えが返ってきた。ほぼオンラインだし、それほど緊急を要する用件もないという。「逆に『連絡する義務』から解放されて気分がいいですよ。ケータイ持っていると何かと連絡するように、と言われるじゃないですか。あれはつらいときありますよね」

 かなり他人に興味がない方です――そう言い切るmizzuさん。RSSリーダーを使い始めたのもつい最近だという。積極的に情報を集めるわけではなくて、友達のブログをなんとなく見るときに使うくらいだという。情報は必要なときに調べればこと足りる、というポリシーだ。

 ただ、Wikipediaだけは例外だという。「Wikipedia、いいですよね。雑学を仕入れられるというか。ついつい芋づる式に見ていってしまう。この前はコンビニの業界構造とTOKIOについて調べあげました(笑)」

 ゆるい環境で友達とのつながりを感じつつ、世界を狙えるネットサービスを作ってみたい、というmizzuさん。彼が作り出す次のサービスに期待したい。

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