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第2段階──けんかをしかける目立ちたがり屋クンの扱い方(4/4 ページ)

子供が不適切な行動をとったときの心理的な対処法が、仕事の現場でも役立ちます。よくいる「目立ちたがり屋クン」の行動パターンを分析しましょう。

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第4段階──無気力になる

 傷つけようとしても傷つかないし、周りから「アイツは放っておけ」というような状態になってくると、最後の第4段階に入り、無力感を示すようになります。「もう私に期待しないで、放っておいてください」という状態です。こうなると、“落ちこぼれ”“脱落者”という印象になります。周りの人や相手役は「もうしょうがない。アイツは放っておくしかない」とあきらめてしまいます。

 引きこもって学校に来ない子というのは、この第4段階に当たります。第3段階だと、まだ何かしらアクションをしてきます。そのアクションが、こちらが差し出す手に対して、ことごとく裏切るようなアクションなわけです。なぜなら、相手を傷つけようと思っていますから。こちらが善意でしたことを、最も嫌な受け取り方をする方法で返してきます。しかし、第4段階になると「もう放っておいて」という感じになり、先生が来ても反応しないし、親が呼びかけても閉じこもったきりになります。

 さすがに、学校や家庭では、無力感を示しているからあきらめよう、あの子とは親子の縁を切ろうというわけにはいきません。しかし会社の場合は、円満には無理かもしれないけど、お互い最小限の損害で会社を辞めてもらうしかないでしょう。なんとかしようという会社は確かにありますし、本人がなんとかしたいという思いがあるならともかく、かなり大変です。

 第4段階になると、すべてのアプローチが無効ですから、こちらの対処法としては、ある程度、距離を置いて見守りつつも、置いておくしかないです。アプローチし続けると第4段階の期間を延長させてしまいます。行動せず、意識を向けず、置いておく、といった感じです。

 次回からは、それぞれの段階の人への対処法を解説します。

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