日々の仕事において最優先すべき課題を見つけるには?【解決編】:シゴトハック研究所(3/3 ページ)
もし、最優先すべき課題をパッと答えられないなら、何も見ないで頭に浮かんだ課題をリストアップしてみましょう。これを毎朝5分続けることで、自分の最優先課題が見えてくるはずです。
定期的に振り返る
こうして一週間(月曜日〜金曜日の5日間)続けることができたら、振り返りましょう。そして、次のような視点でリストをチェックしていきます。
- 毎日書き出される課題は何か?
- 一週間分を眺めて本当に優先したい課題はどれか?
- 優先したい課題に取り組めているか?
- 取り組めていないとしたら、どうすれば取り組めるか?
筆者自身もこの「課題書き出しワーク」を毎朝の日課にしていますが、続けるコツはタイマーを使って時間を正確に計ることです。カウントダウンが始まると、何となくやらなければならないような気がしてきますから、気分が乗らない時であっても背中を押してもらえますし、毎日同じ長さの時間だけ取り組んでいても書き出される分量が増えれば、やりがいも生まれるでしょう。
この習慣はあるベンチャー企業のM社長から教えていただいたものですが、彼自身は半年に一度しか振り返りをしないそうです。それでも、「半年間の課題リストを振り返ると、たいていの課題はすでに解決していることが少なくない」といいます。つまり、毎日書き出されていた課題が途中から現れなくなるのです。
ここから分かることは、課題を書き出す目的は後からそれを参照して解決を図ることではなく、書き出すことを通して意識に刷り込むことといえるでしょう。この習慣は日々の行動における無意識の部分に作用するわけです。続けることによって何か指標となる数値が改善することはないかもしれませんが、長い目で見たときに確実に変化をもたらすはずです。
実際、M社長も「人事制度を見直す」「○○の事業に進出する」「彼女をつくる」といった課題を書き出していたそうですが、半年たった振り返りの折に最後の課題以外はすでに解決していたといいます。最後の課題もいずれ解決する日が来るかもしれません。
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